
スマホの中に収められている画像が時々、勝手にムービーとなって現れる。
この写真もそのひとつ。2018年6月に撮影したものだ。
もう8年。最も好きな眺め。マンハッタンのビル上からハドソン川を見下ろしている。
高層ビルに上ると空が近い。
と天上を目指す人には、やはりNYは最高のチャレンジングステージなのだと、この
ような風景に包まれるときそう思い、自分も刺激を受けた。
25歳5月。初めての海外出張で訪れたNY。
そこから人生は変わった。世界が広がった。それから約30年。何十回もこの町に
足を運んだ。住むことはできなかったけれど、自分の元気の源泉のひとつは間違い
なくこの町だ。
いろんな人種が集う街。
今、日本でみかけるインバウンドとはスケールが違う。観光客だけでなく
住んでいる人たちも多種多様。世界中で、「人種のるつぼ」といえば、まずは
ここNYである。
今年はニューヨーク誕生から400年だそう。忘れていたというか、最近は
一寸避けていたから、知らなかった。
オランダからの入植者がここを購入したのがきっかけだそう。1625年。
日本は江戸時代の前半か。
そこからNYは世界からの挑戦者が集まり、素晴らしい才能が開花するステージ
として成長を遂げる。経済も然り。
その中でトランプのような存在も誕生してくるのもNYの歴史のひとつではあるが。
とにかく私にとっては、NYがあれば生きていけるぐらいの自分に刺激と元気を
与え続けてくれる町であった。
とくに12月になれば、ロックフェラーの大ツリーがあったり、町中がハッピー
ホリディムードに包まれ、何ともいえない高揚感を体感することができた街。
今は・・・。静観している。
せっかく昨年12月にこそ、再びと思ったが航空券をキャンセルした。
今は行かない。行くべきではない。
行くときは、大好きな、自由の国アメリカ、NYの状態でなければ失望するだけだ。
せっかく好きなNYは大切にしたい。
と、フランクシナトラが歌った「ニューヨーク ニューヨーク」を思い出し、
今一度、みんなが憧れ、集い、交流し、創造する世界一の夢の町になるよう
心から願い、400年の節目を静かに祈る。
大好きな存在は、そのままであってほしい。
思い出は、裏切らない。
そして、分断なんて、要らない。

