40年近いおつきあいになる。当時女性のマーケティングプランナーと
いう職業はまだ珍しく、しかも独立してやっている方は少なかった。
そんななか、その方との出会いに刺激を受け、自分なりにがんばって
きた。組織の上司もありがたい存在であるけれど、実は組織と関係なく
外の世界を見せてくれる先輩は人生の上司のような一面もあり、
本当にありがたい。
「まだ、企画書書けるわ」とそんな会話をしていたのはその方が50代
後半の頃だったか。若いもんには負けへんで。と、プランナーとしての
誇りをいつも示され、その強い信念にまた刺激をいただいた。
お茶の世界にも精通され、精力的にその精神をしっかり伝えていこうと
活動をされ続けている。
時々、イベントの案内や活動報告がメルマガとして届けられる。
最新号が届いた。年末に向けてのご案内かと、
今回は何が書いてあるのだろう。今度はどんなことをされるのだろう。
とわくわく読み進めていくと、いつもどおりの精力的な活動の情報に
続いて、なんと、ご自身の活動の引退日についての言及。
ご自身の77歳の誕生日を迎えた年の年末。3年後になる。
そうか・・・。
あと3年がんばろうという決意。
それを読み、時間には限りがあるのだということを改めて知る。
また、自分がその幕引きをしなければならない時がいつかやってくる
ことも。
今は、まだ元気いっぱい「行けるところまで行こう!」
と意気込んでいるが、永遠にそうはいかないということも・・・。
私の引退日は?
もちろん今のところ決めるつもりもないし、最期の最期まで走るつもりで
未来に夢を描き続けたいと思っているけれど、
そうはいっても、必ず「終わり」はあるのだ。
それをいつと想定するのか?
目を背けたいけれど、そんなことも意識しながら、
自分の人生じまいを考えていかねばならない。
だんだんそういう年齢になっていくのだ。
理想をもちながら、現実と向き合うこと。そして
決して悲観的ではなく、責任をもって人生を全うするために
期限を設けることは前向きな選択。
そんなことを教えられた気がした。
マーケティングプランナーとして生きてこられたから、
自分の人生もそのように最後までプランニングして実践して
いかれるのだろう。
改めて尊敬する。
そして、近いうちにまた訪ねていかねばと思っている。
行けるとこまで行きたいならば、健康であり続けること。
それしかない。
引退日を決める日。それはいつか・・・まだわからないが
最期までとことんポジティブで突き進みたい。
今、ゴールを決め、ラストスパートをされる先輩の健康を
祈り、最期まで敬意を感謝を持ち、応援し続けたい。
貫く人生は、美しい と思う。