ワールドカップの決勝は、ニューヨークのニュージャージー。
この地名をきくと ニューヨーク郊外にある3つの空港への道中を思い出す。
懐かしい・・・。ここからさらに飛ぶ、ここから帰る。いつもどちらかの
気持で空港での時間を過ごした。
空港を間違えて親切にしていただいた、航空会社のスタッフのことを
なぜか、今日思い出した。そんなニュージャージーでの決戦!
リアルタイムでの試合を見るのは、実は苦手だ。一球一球の動きで一喜一憂。
つい力が入ってしまい、声が出てしまう。心臓はドキドキ、冷静には見て
いられなくなる。
選手たちの今の気持ちを想像すると、その緊張が伝わってきてしまう。
この一体感こそが、サッカーの醍醐味かもしれない。
現地で見守る8万人以上の観客こそ、まさに同じ空の下、この瞬間、瞬間に
ともに息をのみ、一喜一憂しながら見守っているだろう。
野球とサッカーでは、テンポ感が違う。野球はまだゆっくり楽しめる。
ビールを飲んだり、チップス片手に・・・。
サッカーでは、それは難しそうだ。ビールより息をのむ時間だ。
選手と一緒にボールを追いかけなければならないから、忙しい。
それが魅力といえる。
選手たちがちょこまかと動き、どの瞬間もスキを見せない。一秒でも早く
点を挙げなければという思い、ときに焦り、ときに覚悟・・・。
からだの動きが、人生を賭けていることが伝わり、泣けてくる。
選手たちが球をおいかける様子を、きっとその親たちは、彼らの少年時代の
練習風景に重ねているのではないか。
息子たちが世界の最高峰で試合をしていることへの誇りと、優勝を祈る気持と。
と思っていたら、泣けてくる。
試合を見ながら書くことは難しいので、数分テレビの電源をOFFにした。
再びONにして、まだ無得点。しばらく見ていて、心臓がばくばく。
やっぱり無理だと、シューベルトの「グレート」の録画に切り替え、
心を落ち着け、日課のラジオ体操をして、再びサッカー中継へ。
もう結果が出ているかと思ったら、まだ無得点で延長戦に・・・。
アルゼンチンのサポーターが立ち上がって応援している。
最後の最後に・・・の国をあげての応援に泣けてくる。
世界中の人々が見守るなか・・・と書いているうちに、
延長戦後半、スペインが初ゴール・・・。
試合前、十字架を胸できって、天に祈りをささげる選手を見た。
今も神様、神様と言って走っているのかもと想像した。
全身全霊を、自分の存在を賭ける試合。そこに向かう選手、そこに
自分を重ね応援するサポーター、家族・・・。
純粋にプレイする人のことを思うと泣けてくる。
試合が始まってから約2時間以上、何度電源を何度も何度も
ON,OFFしながら・・・結果は、延長戦の末、スペイン優勝。
泣けてきた。
なんだろう。アルゼンチン中の悔し涙が、こちらにまで
伝わってきたのか。
でも、どちらのチームも、
本当によく最後までがんばったという称賛の涙でもある。
この汗をかく戦いは美しい。
終わった後、平和な世界に戻れるよう、お互いが世界はひとつ
であることを感じられたらいい。
以前、ブエノスアイレスに行く途中、何度も乗り換えたNYの空港。
そこから選手や応援団たちは、この後、故郷へ帰るのだろう。
どうぞ、あたたかく迎えてあげてほしい。
世界はひとつ。戦いはスポーツで。そして握手しよう、
ハグしよう。
それに限る!
そんななか、戦争のために戦地にいる若者のことを思うと、
泣けてくる。