先日、訪問先に向かう最寄りの駅のホームで、ある方に声をかけられた。
このあと伺う会社の社員さんだ。同じ電車に乗っていたようだ。
「紫の服を着ている人だ。もしかしてマーサさんかなと思いました」
と言われ、もしかしたら車中から気が付かれていたのか・・・と
思わず、わがふりを見直した。
しばらく通っているリハビリセンターで、何度も会っている療法士の方に
「紫色が好きなんですか?」と聞かれる。
おそらく何回も会っている間に、あの人、服も携帯ケースも・・・と
その印象が強くなっていったのだろう。
「はい、テーマカラー、コンセプトカラーです」
というと、
「へえ。そんな風に決めているんですね。いつからですか・・」
など、紫色とのなれそめ?についてあれこれ聞かれる。
確かに子ども時代、若いころは紫色は好きではなかったというか、
自分の世界にその色彩は存在していなかったかもしれない。
人は成長とともに、色彩感覚を養うのではないか。幼児のときは原色
を認識する。それから人はさまざま知覚経験や思考を重ねて、色を
認識するのだろう。ここは、もう少しちゃんと調べる余地があるが
とにかく、私が紫を意識し始めたのは、30歳を過ぎてからではないか。
独立を決めるあたりからか・・・。
いずれにせよ、もう30年ほどのおつきあい。
もう何度も、いろんな方から「紫といえば・・・」と言われるように
なっている。ブランディングのなかで、色彩は大切なポイントである。
紫色のイメージ、意味はいろいろあれど、自分が気に入る部分を
取り出せばよい。
常にこうでありたい。というイメージを表現していればよい。
赤と青の中間として考えれば、融合であり平和であり、それも良し。
高貴であるとすれば、そんな一面も持ち合わせていたい。
色は重要な 印象を決めるコミュニケーションファクター。
好きである以上に、自分はこれ。といえる色を持ち生きるのは
楽しい。
もう旅立ってしまったけれど、カラーコラボMUというブランドで
活躍されていた飯塚むつこさんは、地元の英雄上杉謙信のイメージ
カラーを「褐赤紫色」と定め、さまざまなグッズ展開も実現されて
おられたことも懐かしく、思い出す。謙信公も紫イメージか・・。
この人は何色?
と、観察するのも楽しいかもしれない。
紫の人。
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