いのちを守る〇〇を考える週に。

このところ、被爆者の体験や、戦争の爪あとについて
さまざまな情報に接する機会が多く、その一方、
愚かしい世界紛争の現状にも触れ、人間と戦争の
切れない歴史について、つくづく考えさせられる。
世界のリーダーとは(日本も然り)、一体なんだろう。
国っていったい何だろう。
人間は結局、いつの時代も何のために生きている
のだろう?
問いかけたくなることは、無数にある。

気が付けば、10年も続けて学んでいる
「いのちを守るジャーナリズム」。
ジャーナリストとは何をすべき職業人であるべきか。
戦争に向き合い、現実をまっすぐとらえ、権力に屈する
ことなく、真実を世に伝え、命をかけて表現する人々。
その生き方に共鳴され、自らも実践され続けてている
ジャーナリストの横村出さんが、この夏は、戦後80年の
節目で戦争とジャーナリズムについて語り続けてくださっ
ている。

いのちを守るジャーナリズム。
伝えることによって、人々が真実を知り、間違いに気づき
自ら考え、正しき選択をして、平和な世の中になるよう
努力する。
その背中を押す仕事である。
平和の大切さ、人としてあるべき生き方。
それを伝え、世の中が少しでもより良き方向に向かう
よう、人々の意識を変え、自立を促す尊い仕事である。

一連の戦争の歴史の片鱗に触れれば触れるほどに、
自分ができることはないかと考える。
上に書いた横村さんのように、大学での講座や
執筆活動によりメッセージを伝え続けるのも
素晴らしい。また、昨年ノーベル平和賞を受賞
された被団協の皆様の活動も本当に頭が下がる。
自らが負った傷をさらけ出してでも、世界に
戦争はいけない、原爆はいけないと全身全霊で
伝え続けてこられた人生。
また、最近何度か耳にする元野球選手の張本勲さん
の被爆者としてのメッセージも心をうつ。
写真は長崎の原爆資料館にある日本中から届けられる
千羽鶴。これらを折り続け祈り続ける人たちの
地道な活動も、本当に素晴らしい。

これらの活動すべてが、いのちを守るための、
人類を守るための、未来に続く世界のための
立派な活動である。

それらを見聞しながら、
さて、わたしには何ができるんだろう。
と考える。
長崎の仲間たちに、心を寄せてメッセージを
送っているけれど、もっとできることは
ないかと、現実を知れば知るほど思えてくる。

いのちを守る〇〇。
自分に何ができるのか。
それを考え、行動に向ける1週間にしたい。

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