
昨日8月9日は長崎に原爆が投下されてから80年の節目の年。
雨の中、しめやかに、被爆80周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典
が行われた。
記念の年の、祈念式典。
同じ「きねん」であるが、この「祈念」という言葉は、普段あまり
使用することが少ないが、長崎を訪ねるようになってから、
その言葉の重さと深さを感じるようになった。
祈りを捧げ、人々の幸せを心から願うこと。
昨日の式典は本当にその言葉通りの長崎の人々の思いのこもった
とても素晴らしいものであった。
現地に行けなかったが、テレビやネット中継を見ながら、ときに
涙して、一緒に祈念させていただいた。
式典のあった平和公園の近くにある、
爆心地公園。昨日は早朝からこちらでも多くの人々が
祈りをささげておられたようだ。
この公園に来ると、何とも言えぬ気持になる。
ここに・・・。
上の写真は被爆50周年に向け作られたものであるが、
被爆した親子の様子が立体的に浮かび上がってくる。
また被爆者名簿のマイクロフィルムが納められていたり、
倒壊した浦上教会の遺壁があり、ここに来ないとわからない
原爆投下の現実感を味わうことができ、長崎の苦難の歴史の
一部を感じることができる。
祈念する。
この言葉を大切にしたい。
静かな行動であるが、まずできることはこれだ。
そして事実を経験を記録し残すこと、伝え続けること。
現実に起きた人類の過ちを、風化させないことが、
人類が地球で生き続けていくために不可欠だ。
長崎で被爆体験を朗読で伝え続けておられる永遠の会
の方から、メッセージをいただいた。
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私たちも今日は常駐朗読を追悼空間で一日中、実施しました。
たくさんの方が、被爆者が綴った体験記に耳を傾けてくださいました。
また、多くの方が想いを私たちに伝えてくれて、
高校生のみなさんと2時間くらい話しました。
彼らは希望そのものです。
彼らを戦争などで失いたくないです。
また、改めて力が湧き上がりました。
がんばります。
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自分たちができることをやり続ける努力。
それをされている皆さんを見習って
自分もできることをしていきたい。
祈念し、伝え残す。未来に生きる人たちのために。

掲載した写真は、昨日のものではなく、2024年10月訪問時に
撮影したものです。