会社員時代に出会い、もう40年近く交流いただいている
京都のジェントルマン。
会社勤めをされているときから、定年されてからも
ずっと応援していただいて、本当にありがたいと
いつも思っていた。
時々いただくメール1通、ハガキ1枚に書かれた言葉は
意味深く、楽しく、笑みがこぼれる。
また年に1~2回お会いするときの会話も教養に満ちて
いるだけでなく、ユーモアに富んで・・・。
どこか悟りを感じるような不思議な空気をお持ちの方
であった。
さて、久しぶりに京都でお茶でもとメッセージを送ると、
なんと、
「来週、東京に引っ越します!」との返信で、心底びっくり。
へえ?なんで?これから?
御年は、おそらく70代半ばである。
ずっとこれまでも、これからも静かな京都郊外にお住まいの
こと、何とうらやましいこと・・と思いこんでいたが、
なんと、これから東京暮らしを始めるのだそう・・。
お子様が在京のため、近くに引っ越しておこう・・と
夫婦でのご検討から、決断に至ったとのこと。
東京に住んでいた方が、京都を終の棲家に・・というのは
容易にイメージできるが、その逆とは・・・。
「もうね、京都も昔と違ってインバウンドがいっぱいで
暮らしづらいし、まあ、こういう選択もありかと結果的に
そう思って・・・。」
落ち着いたら、東京で会いましょう。と久しぶりに電話で
話した。元気なままで良かった。
京都が終の棲家とは限らない。
すべては元気なうちに動けるうちに、ということか。
それも確かにあり。
なぜか少し寂しいような、いやいや東京も京都も同じ。
遠い場所ではない。
でも、京都の方がよりご近所さんと思っているせいか、
引っ越されるんだな~と改まった気持ちになる。
引っ越し。
私は残された人生で、あと何回引っ越すのだろう。
そのときは終の棲家へ・・になるのか?
そんなことも頭をよぎった。
西の都から東の都へ。
新たな出発を心より祝福したい。
都暮らしから 都暮らしへ
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