コロナが私たちに与えてくれたものは何だったのかと
時々ふりかえるときがある。
当たり前の日常が突然失われた、生活様式が、コミュニケーションが
全く変わってしまったあの日々・・・。
今から思えば、あれはいったい何だったのだろう?
と思うほどに、今はもうあの頃には戻れないし、戻りたくもない。
失ったものは多い。両親も、コロナがなかったら・・・・とも
思うが、今さら・・である。
そんななかで、オンラインでのコミュニケーションは
コロナのおかげで普及し、それが日常になった。
リモートも然り。
会社に行かないでも仕事ができる…そんな仕事も多いことが
わかった。
リモートは会社にも個人にも一見都合が良い。
仕事もはかどる。感染のリスクもなく安全だ。
ストレスも少なくていいかもしれない・・・。
でも、組織人であるのに、個人で仕事をする時間が増えると、
組織としての一体感は薄らいでしまう。
つながりが、どうしても弱くなる。
相談したくてもしない。自分で考えて判断をする。
オンラインでは相談しづらかったりもする。
上司からしても部下の様子が画面だけでしかわからず、
心の中までは見えづらい。
気が付けば、急に退職願を申し出るというケースも出てくる。
上司にしてみたら、驚き・・困惑・・・。せっかく
入ったばかりの若い社員がオンラインコミュニケーションのなかで
組織に身を置きながら、違うことを考え、行動しはじめる。
ということも現実にある。
組織である以上、一体感・つながりはとても大切だと
思う。
部下がどんな状況でいるか、顔色も空気感も含めて
把握するには、オンラインでは限界がある。
効率を優先するあまりに、人の心が読めないと
残念な結果になることもある。
今、オンラインで付き合ってきた人こそ、
しっかり温度を感じられるコミュニケーションを
とらなくてはと思っている。
ここでずっと働きたい。と思ってもらえるには?
よく会話しなければ。
人間には、生のコミュニケーションが大切だ。
つながりと一体感。
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