箸を落とすと、店がわかる。

最初、隠れ家にしていたかったお店。一度、解禁にすると、あとは自然と広がって・・。
公的な会食にも利用するようになる。
神田のある、もつ焼きの店は、そのなかのひとつ。
お世話になっている方たちとの忘年会に利用してみる。
さすが、神田の平日、師走。
毎日忘年会で何回回転しているか?このシーズン、がんばりどきのこの業界、このお店。
予約したのは月曜日。週明けはさすがに少しは空いているかと
思ったら、いやいや18時すぎから、満席状態が続いている。
しかも神田の居酒屋は男性客が多いので、店全体がスーツ色で
なんとなく重厚感に満ちている・・。
こんなにお店って、人が大勢いることで雰囲気が変わるのかと思うほどに
大賑わい。週末訪れるお店の様子とは、まったくと言って違う。
そんななか、わがグループも楽しく、もつ鍋を囲む。
いろいろ楽しく話して盛り上がったとき、ふと、わがテーブルの
どこかから、お箸がテーブルの下に落ちた。

「すいませーん」と、手を挙げてスタッフに箸を変えてもらおうと
したら、なんとびっくり、そこの店長、すでに箸を2膳もって
やってきた。
「へえ。今の音でわかったの?」
「はい、この音は聞こえるんです」
へ?この喧噪のなかの箸が落ちる音が??
わがテーブル、全員驚きと感動・・。

どんなに忙しくても、どんなに混雑していても、お客様が見えている。
この店、やっぱり、大したものだな~。

料理よし、値段よし。そして気が利く人たち。
これがいい店だ。

小さなことかもしれないが、久しぶりに感動した接客現場の一コマ。
この店には店長もいるが、こども店長という名刺をもつスタッフもいる。
サービスとは、こういうこと。安くしたり、おまけをつけることだけ
ではない。
お客様の心を温かく、楽しくほぐすこと。

こういう店は、隠れ家でもいつの間にか、わかる人にだけ
伝えたくなるものだ。

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東京は、ホントにいいところです。

晴天の週末、寒いけれども雲一つない、青い空。
東京の冬は、時々そんな日があり、寒いけど歩きたくなる、出かけたくなる。
久しぶりに皇居の中を通って、大手町方面に出ることに。
皇居の中の散策は、無料であるが、もしかしたら知らない人も多いかもしれない。
混雑していない、広々した庭園を、青空の下、歩きながら季節の木や花をめでるのは
本当に贅沢な時間だ。12月も半ばなのに、紅葉をまだ楽しんでいる。

都内で一番好きな場所は、もしかしたらここかもしれない。
静かで広大な庭園の向こうに、建築中のビルたちが見える。
これぞ、東京という世界を楽しめる。

この皇居を歩いているのは、実は海外からの観光客が圧倒的に多い。
彼らは自撮りももちろんであるが、江戸城の石垣や、門を日本らしい風景として
撮影する。
そして、青い空のもと、安心して散歩できる東京のひとときを楽しんでいるようだ。

そう、テロの危険、治安の不安・・いろんな面から考えても
東京は世界に誇る、すばらしい都市。
食事もおいしくて、人はやさしくて、電車はオンタイムで・・。
これ以上、変貌しないで、これぐらいで、日本を心から満足してもらえる
状態でキープすることが大切だ。

それにしても、東京は、日本はいいところです。
静かな休日だからこそ、よけいに感じることができる。
年末年始。東京は思いっきり賑やかになり、そしてしばし、静かになる。
この時間を楽しみに待つのも、よし。

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年を越すということ。

この時期になると、世界中で寄付活動がより一層盛んになる。
救済軍?という団体が街角で寄付活動をしているのも、毎年年末恒例の
行事のように思える。
10年ほど前だったか、外国の企業の日本法人の方が、クリスマスには
パーティーはしないで、ホームレスの慰問にみんなに行きます。と
ちょっと誇らしげに言われていたことが印象に強く今も残っている。
正直いいことではあるが、なんでクリスマスの時だけ?いつでもやれば
いいのに。と斜めに思ってしまった自分がいる。
いつでも、人助けをするべきだと、気が付いたときにすべき、なのが
本来の姿だと思うが、年末はとくにそういった気運が高まっている。
おそらく、この年を越せない人たちが社会に大勢いるからだろう。
日本は一見豊かで、やれ、クリスマス、やれお節料理、やれ・・と
消費拡大するこの年末ではあるが、おもちも買えない人もいる。
という現実も目をそらしてはいけない。
人にとって、無事にお正月を迎えることができるのは、幸せな
ことなのだ。そのことができる現実にまず感謝をしなければならない。
年末、いろんな場所で寄付活動、チャリティ活動を目にするたびに
社会の格差や、不運な方のことを想うと胸が痛くなる。
ちゃんとしたところへは寄付をする、お役に立つようにする。
詐欺には気を付ける。
とにかく、年末、平和に過ごし、心がわくわくできる状態に
感謝したい。
無駄に消費をすることが、年末なのではない。

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「これで食べてきたからね」

師走・・自分自身はあまり普段と変わらないつもりでも、世の中全体が
目まぐるしい感じになる12月。
この追い込まれ感は、メリハリある1年には必要かもしれない。
またこの繁忙期のどさくさ紛れに、きな臭いこともいろいろ、ますます・・。
裏がある人たちの露出に翻弄されてはいけない。と自らを律して
生きなければならない、ここのところ、ますますその気持ちは高まる一方だ。

そんななか、最近は、頭が下がる人たちに出会うことも多い。
そして、襟を正す機会をいただく。

たとえば、近所の豆腐屋さん。
実は20年以上近所に住んでいたのに、看板も出ていないため、
やっていないのかな?と思っていた。時々、作業をしている
おじいさんとおばあさんの姿はみかけていた。
ある日、前を通ったついでに、人影が見えたので勇気をもって店に入る。
「あのー、お豆腐、買えますか?」
するとおばあさんが店の奥から出てこられた。
そして、豆腐だけでなく、視界に入った厚揚げ、がんも・・も袋に入れてもらった。
単価の安さを聞き、また手間を思うと、ついつい・・。
そして、その豆腐を食し、感動する。
街の豆腐屋さんの豆腐がこんなにおいしいとは・・。
それから、通るたびに買うようになった。
20年買わないで量販店で買っていたことを悔いた。

「豆腐屋さんって、なんで朝早いんですか?」
「卸をやっているからね~」
幾たびに会話が進む。ああ、
山形からお嫁に来られ、この豆腐屋をご主人と一緒にやっておられるとのこと。
80年の老舗だ。
「豆腐屋という仕事は、こんなんですから、お嬢様にはできない仕事ですよ。
 お父さんが80歳になるまではがんばろうと思っていますよ」
ご主人が未明に豆腐を仕込み、女将さんがそのあと、
がんもや厚揚げを作る係だそうだ。毎日そのリズムで仕事し、暮らしている。

1個130円の豆腐。店先だけの販売でそうそう売れるわけではない。
卸もしていないと、続かない。豆腐屋さんの商い、大変だ。

「これで、食べてきたからね。」
その一言に胸がいっぱいになる。

何をやって生きてきたか。
偉そうにのさばる人たちとはまったく別世界の、自分でこつこつ稼ぎ、
自分の力で生きる人たち。

こんな人たちが日本を支えてきたのだ。
目立たない、路地裏のお店たち。メディアにも出ない、騒がれないけど
しっかり地元の人々に愛されてきた。

東京にいる限り、このお豆腐やさんを買い続けようと思っている。
ついつい、買い過ぎてしまうのは、困ったことだけれど・・。
この豆腐屋さんの背中、田舎の両親と共通している。
「関西の人ですよね~」
と、女将さんに認知されつつある・・。

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カジノも、オリンピックも要らんのやけど?

なぜに、カジノ法案そんなに急いで??何?何?
肝心なニュースはしっかり中身を報道されず、いつも肝心なときに
違うどうでもいいニュースをばんばん流して、気が付けば
決まっていた~というパターンは最近の常とう手段。
隣国の大統領のことよりも、自国のことの方が大切なのに。
とにかく、なんのためにカジノを解禁するの?
雇用創出?カジノでしかできないの?それ?
はー?っと思うことばかりの、最近の日本国。

カジノで繁栄してきたマカオは、
あの美しいポルトガルの面影をだんだんなくしつつある。
島は埋め立てられ、まるごとカジノの島に変貌し、巨大工事が進行、
あの昔の情緒深きマカオの町が・・・と嘆いてから、マカオへの足は
しばし遠のいた。

日本でカジノ解禁すれば、また爆買い客をゲットできるとの目論見も
あるだろう、しかしあのギンギンギラギラのド派手はビルは、
本来の日本の美しい街並みにはそぐわないはずだ。
「美しい日本」とかおっしゃってきているお方の美観は一体?
オリンピックの施設もカジノも作ってしまったら、永久に残るんですけど?
作っては壊すの仕事をやめたい!とおっしゃっていたある建設業界の
社長さんに、今改めて共感する。

もう、派手なパフォーマンスはなしにして、真の意味で 日本らしく
誇り高く生きていく道を探していかねば。
まずは、自分からだ・・。

私は、返還前のマカオが大好きだった。
きっと、昔の東京が好きだった・・・という日が来るだろう。悲しいけれど・・。

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ビジネスライクはわかりやすくて、とてもいい。

トランプが「MASA」と呼んだ男は、これまで見たことがない超うれしそうな顔で
トランプの横に立っていた。初対面だった二人は、それぞれの国を代表する
世界的なビジネスマン。しかし、トランプが大統領になることが決まらなければ
この面談もなかったそうようだが、この現実も面白い。
MASAさんが相手にしたのはビジネスマンとしてのトランプではなく、次期大統領
としてのトランプなのだ。政治家ではなく、事業化が国を相手に話をしているのだ。

MASAさんの隙の無い勘どころ、鋭いビジネスアイと、スピード感と、
そしてそのスケールには感心する。
一方、世界のなかで一番早く会いに行ったことが話題になった、どこかの国の
政治家は何を話してきたのか?非公式だそうだが、この両者のアプローチは
まったく違う。
ビジネスライクはクリアでわかりやすく、気持ちいい。
政治家の外遊というのは、結局税金を使いまくって、世界にお金をばらまいたり
いい格好しいのパフォーマンスだ。
行くことに意味がある。そうか?
行くなら何か残せよ!と言いたい。
意味のないことにさも意味を持たせ、次から次へと、別におまえじゃなくていいよ。
といういい役回りだけを、自分の手柄のようにもっていこうとする、その業界の方たち。

ああ、MASAさんは痛快。彼のお金でやるんだから、彼の力でやるんだから。
素晴らしい!さすがは世界のMASAさん!

トランプも大統領になったし、日本もそろそろ、
いわゆる世襲制含め、昔ながらの古臭い
政治家による政治は要らないのでは?

MASAさんの笑顔を見て、とても痛快な気持ちになった。
彼は彼の行動に責任をとるから。
日本の政治家は、責任をとらない。
ここが違う。
きっとトランプもわかっているだろう。

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「一体、何に感動しているのか?」

タンゴを演奏するミュージシャン、ダンサー、歌手、そして劇に出演する役者たち。
この1週間、何度涙を流したことだろう。
言葉がわからなくても、ストーリーがどうであっても、
自分の心をわしづかみにするのは、どれもこれも、その人たちの真剣な集中した
演奏、演技に対してだ。
うまいとか下手といった技術ではなく、全身全霊でパワー放出している人に
ノックダウンされる感じだ。
どんな無名なアーチストであっても、どんな若い、どんな年老いた人でも
関係ない。
すごい集中力で観客を引き付けることができる力が、芸の力なのだと思う。

目の前で、生身の人間が生命を削って演じている姿は、汗を流している姿は
共感できるものなのだ。
ここがアニメ、映画とは違う。

生きている人間が、目の前で命を燃やしている姿に感動するのだ。
そうなれ、そうなろう、そうなれる。
と思ってみていると、ますますこっちも燃えてくるものだ。

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来年花を咲かせたければ・・。

ここまでが今年、ここからが新年。
カレンダー上では確かにそうであるが、人生は、暮らしは毎日切れることなく
つながっている。
だから、厳密には身体面で、生活に線引きはできない。
意識の節目ということだ。そういうものがないと、人間はただ無目的に
だらだら生きてしまうかもしれないため、その意味において、節目は大切だ。
ただ、節目節目と
急に新年になったからと走り始めるのは危険であるから、
今から来年にすべきことを整理し、準備モードに入りたい。

新年に種を撒いていては遅い花もある。
来年咲かせたかったら、今から行動を起こさねば。

そういう意味で12月は種まきや、整理整頓や・・とにかく次にスムーズに
移行できるように進むとき。
これで1年が終わりだけでなく、来年はもう始まっていると思った方が
自然でよい。

と思うと、パーッと騒ぐことよりも、他に優先したいことが出てくる。
節目もけじめも、大切であるが、結局は毎日毎時がつながっているのが
人生だ。その意識をもちつつ、新年を心新たに迎えたい。

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高校生のチャレンジ!応援よろしくお願いします!

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先日、授業を行った新潟県立海洋高校の生徒さんたちが、いよいよ今週末、御徒町の飲食店「土風炉」と食品小売店「吉池」で接客・販売を行います。
彼らが地元の応援団たちと一緒に開発した調味料を生かした、限定メニューも楽しみです。
時間限定のサービスですが、ぜひとも足を伸ばしていただけたら、幸いです。
若いうちに接客・販売を学ぶことはとても意義があります。
売り上げ以上に、将来に活かせる素晴らしい経験になることを心より祈っております。
年末のお買い物に合わせ、ぜひ!お待ちしております。

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新しい音楽への挑戦、はじまる。

今年出会った、新たな世界。それは作家の世界。モノを書くという仕事について
多面的に学び始めた。
その中で演劇の世界にも興味を抱いた。
もっとも、高校時代は演劇部であり、その頃、ミュージカルも作っていたので
舞台の世界ももともとは興味はあったのだろう。
しかし30年以上、無縁であり、劇といえば、「やっぱり、吉本が好きやねん」という感じ
であった。
そんななか、今年は脚本を書く作家さんたちに出会う機会を得た。
そしてそして、まさかの展開であるが、
たまたま知り合い、ご縁をいただいた京都出身の作家さんの思いこもった作品に、
音楽担当ということで、参加することに・・。
演劇に生演奏もいいのでは?
とのことで、まさかのひらめき、まさかの挑戦に。

しかも、会場は演劇のメッカ下北沢の劇場だ。なんでもここは、まもなく閉館となる
そうで、その前のラスト公演になると聞き、ますます貴重な機会をいただいたことになる。

ライブと違って、日を置かず5日連日公演、しかも1日2回の上演も・・。
演劇界の門外漢がかかわらせていただいてよいのでしょうか?という気持ちもあるが
これは今年最大のうれしい新たな挑戦のひとつだ。
楽しみながら、チャレンジしてみたい。

キャストたちの演技を盛り上げる、黒子ではあるが、大切な演出である。
コミュニケーションクリエイターとして、これはまさに新たな世界への進出だ。
主役として演奏するのではなく、「場」を創る一要素として、音楽の可能性を
模索してみたい。

作家ご自身から情報公開のGOサインが出たので、当ブログでもさっそく紹介させて
いただく。

日本初のそして最後の電球工場のお話だ。
エコ法の下、日本中の電気がLEDに代わっていく世の中で、長年守ってきた仕事を終わっていく
会社とそこで働く人たちの物語。
なんとも、いろいろ考えさせられる作品だ。

音楽の可能性・・・をとことん、できる形で 追求していきたい。
本番は2月。そろそろ支度にかかる。

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