雨と桜で祝う、恒例のセレモニー

4月1日。地元のデイサービスの開所5周年の記念イベントに出演させていただいた。
スタッフと利用者さんが一緒に凸凹合唱団の伴奏と、その後のコンサートを担当。
ふりかえると2周年の2023年から毎年、この日を一緒にお祝いしている。
母の旅立ちから数日後の開所ということもあり、自分の中でも忘れられない
施設。親が元気だった頃、この地はなんと喫茶店であり、母も利用していた。
コロナ禍の影響で、結果的に福祉施設に変身!
まるで喫茶店のモーニングに通うごとく快適にサービスが受けられると、
今や地元でも、隠れた?人気サービススポットとなっている。

ご縁をいただいて以来、周年記念日以外にも、年に何度も通わせていただき、
利用者さんやスタッフに演奏とトークを楽しんでいただいている。
常連さん?も多いコンサートになって、ご好評をいただき、嬉しい限り。

自分にとっては、出前・出張コンサートの最初の取り組みのひとつであり、
大切にしたいご縁。今でも親孝行ができる貴重な空間でもある。
初めての方にも、何度も何度もお会いする方にとっても、なぜか毎回新鮮に
受けとめていただき複雑ながらも、
今のこの瞬間を楽しんでいただければ最高!と思うようになり、
こちらも毎回、初心で演奏をすることにしている。

認知症になっても、この瞬間を楽しむことはできる。
自由に体が動かなくなっても、音楽で自由なひとときを楽しみ、
歩んできた人生へのタイムトリップもできる。

演奏後、いつも何度も何度も声をかけて下さる方がいる。
「お母さん、元気?あなたのお母さんのこと、大好きだった」
「はい、元気ですよ。宜しく伝えますね」
と、こんな会話にも慣れてきた。

また、花束やお惣菜を届けてくださる利用者さんのご家族も
おられ、父母が長年育んできた地元愛が、こんなカタチで
返ってくることに胸があつくなる。

高齢者施設は究極のサービス業だと思う。
こちらの施設でのスタッフの離職率は低い。
みなさん長い間、楽しみながら、お仕事されている。
経営にはさまざまな工夫、苦労もあると察しつつ、
天職として頑張り続けている経営者の志に共感しながら
これからも応援を続ける。
生きる人の明日に何かをプラスしたい。
アスタス・・・社名にもその思いを改めて感じる。
https://asutasuday.com/

父母とともに地元で過ごされた皆さんたちが
これからもずっとお元気に楽しく過ごして
くださるように心から祈っている。

汗だくになっての帰り道、父の提灯が雨に咲く桜とともに
微笑んでいた。「今年も、ありがとうね」

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