日本の原風景を見つめ、年を結ぶ


東京からほど近い房総で見つけた棚田風景。
広大な平野に広がる田園風景とは違う趣がある。
この山の向こうは海だ。

寒くも青空があまりに美しい、まるでブエノスアイレスのに空に負けないほどの晴天の年末。
一年を締めるにふさわしい、日本の原風景に偶然出会えたことに感動を覚える。

雪国には真っ白な棚田の風景、温暖なこの地には黄金色の田んぼに後ろにそびえる山の緑が
それらを包む空の青色に見事にマッチして、いずれも自然のすばらしさに息を呑む、
そして、静かにこの一年を振り返り、目を閉じる。

日本には大切に人々に育まれてきた、恵みの風景がある。
○○遺産と言われなくても、ごく自然に普通にこのような世界に遭遇することができる。

初詣も良いが、年末に静かに今年一年を静かに自身と語る時間をしばしもつこと。
そして、すべての人に、存在に感謝しよう。

日本の原風景に出会うとき、人は素直に無欲になれるのだと思う。
おかげさまで今年1年も、364日無事に生きて、今年最後の朝を迎えることができた。

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久しぶりの「座ってはいけない」

電車の中で眠ってしまうことがある。これはどうも、日本人特有の行動のように
思う。世界のバスや電車に乗り、中でうたた寝している人は見たことがないし、
そんな風景は記憶にない。
おそらく、日本がそれだけ安心安全な国であるという何よりの証拠であろう。
ニューヨークの地下鉄の車内で眠るなんて、怖くてできないはずだから。

今年最後の会食を横浜で済ませる。お世話になった方と話しながら、心の大掃除を
しているようなそんな時間でいい締めになる。
4時間も話したか・・。「良いお年を・・」と分かれたすぐ後に、地震の報せ。
ここで電車が止まったら困る。緊張しながら電車のホームに向かう。
大丈夫そうだ。しかも座ることができた。
急に安心したのか、しばらくして眠ってしまったようだ。ほんの瞬間のことだ。
あと数分で乗り換えの駅というところで、記憶が・・。
ふと気が付くと、乗り換えの渋谷駅を出発、すでに大勢の人も降りた後・・。
「へ?今、どこにいる?へ?しぶや~?」
すぐに判断できず、とりあえずそのまま新宿三丁目まで乗り続ける。
あとは大回りして、乗る予定もなかった電車を乗り継ぎ、無事日付変更線前には
帰宅できた。
しまった!と思った瞬間、席を立った。
そう、人間は座ると安心して眠ってしまう。
今回はわずかな失敗で済んだが(以前は新幹線にて眠ってしまい、書類を置き忘れた・・)
電車はお酒を飲んだら、「座ってはいけない」。年末に実に平和な失敗談から得た教訓。

日本は平和だ。いくら平和であっても、緊張しながら帰らなくちゃ。
それにしても、東京は帰る方法がいくつもみつかるという点でも、
凄い町だ。

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宅配業の方に感謝を。

宅配便の日時指定。受け取る日はもちろんのこと、配達時間も2時間単位で指定できる。
そして、通常はそのとおりに荷物が手元に届く。
電車の定時運行も凄いが、日本の宅配のこの配達のシステムは世界一だと確信する。
届いて当たり前。アマゾンなどネット注文によっては日に何度も配達されることもあり、
荷物の数が増えすぎて、宅配業の方の仕事量は増えるばかりだ。
さらにこの年末はお歳暮含め、さらに荷物量が増え、通常のスタッフでは対応できない状況に
なっている。いわゆる、パンク状態だ。
私も、年末プリンターのインクが切れ、注文。希望の配達日に届くのを今か今かと待っていた。
しかし予定の時間を過ぎても業者さんは来ない。営業所に何度も電話をするが、誰も出ない。
結局外出する予定も変更し、ただ待つことにする。来ると思っているものが来ないということで
イライラもした。
そして約4時間後、やっと業者さんが現れた。
「すみません。もう荷物が大変で~。営業所からはみ出そうなぐらい来ているんで。
電話も出られないんです。遅れて本当にごめんなさい」
と言われて、こちらがかえって申し訳なく思った。イライラしてごめんなさい。という気持ちだ。
そして、「そんな忙しいときに届けていただき、ありがとうございます!」と感謝を伝える。

よく考えたら、もう予定どおりに持ってきてもらうことが当たり前の感覚になっているが、
物流はブツの量により、運べないこともあるのだ。
もちろんそれこそ、ドローンたちの力を使えばまた違うかもしれないが、現実は人がモノを運んでいる。

宅配業の皆さまあって、今日仕事ができている、便利に生活できていることに
感謝しなければならないと強く思う。
そして むやみに多忙な時期に、発送物を増やさないようにすることも、大切な心掛けかも
しれない。もちろん、必要なものだから、注文をするのだけれど・・。

ネット社会になってから、より一層、宅配業が多忙、過密になっている。
正確に届くのを当たり前と思わずに、感謝しながら、そして利用の頻度も見直す
ことも必要かも。

ひとつひとつ届けられる荷物に、感謝をしよう。

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2月8日より公演 生演奏付演劇「中ノ嶋ライト」受付開始

来たる2月8日から12日まで下北沢にて公演予定の、
「中ノ嶋ライト」のチケット受付を
開始いたしました。私も生演奏で出演します。
コミュニケーションクリエイター2017年の挑戦第一弾です。

日本で最初の、そして最後の小さな白熱電球工場の物語です。

ちょっと珍しい、生演奏の演劇にお出かけください。
脚本・演出は、京都出身の若手作家の滝本祥生さんです。
チケットはグラン・ルー公式サイトからお申込みいただけます。
数に限りがございますので、お早目にどうぞお申込みください。
お問合せもお気軽にどうぞ。
お待ちしております!

チケット受付

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築地で生きた方へ、合掌。

出会いは会社員のころ。ある取材の仕事で経営コンサルタントなる方から
紹介を受けた。当時、バリバリのニッチ市場の社長さん。
とにかく群れず、努力の人。
名古屋からカバンひとつで上京し、のち脱サラし、起業。
アメリカへはよくマーケティング視察に出かけ、それがその方の
大切なリフレッシュでもあり、仕込みの時間でもあった。
巨大組織との闘い、権力的なものとの闘い。
とにかく孤軍奮闘、ときにはワンマン経営者にも見えることがあったが
実は心やさしい人でもあった。
30歳前後で一度お会いし、しばらく仕事をお手伝いし、その後ご無沙汰し
そして7~8年前に再会。会社員時代には、独立をよく勧められたことも
懐かしい。
再会したときは昔とは状況が違っていた。いろいろご苦労があったようだ。
それから、頻繁にお会いし、少しでもお役に立てればと思い、いろいろ
かかわらせていただいた。
しかし、体力の低下もあり、昔のようにパワフルに動けないことへの
ジレンマもお持ちで・・。
ある時から、もうしんどいので、しばらく仕事を休みます。
という連絡があり、回復を待った。
その後、秘書の方から体調不良のため、会社をたたむことにした
との連絡。
それから、約1年。
回復を待っていた。会社はなくなっても、またお会いできたらいいと
思っていた。
秘書の方の連絡先は知っていたが、あまり頻繁に連絡するのも
どうかと思い、気になりながら、1年を過ごした。
年末だから、やっぱりと思い、勇気をもって電話をしてみた。
「社長は、すでに亡くなりました。誰にも言うなという遺言で
身内だけで済ませました・・。連絡できず、すみませんでした」
この言葉を聞くのが怖かったから、電話ができなかったのかも
しれない。

そう、こういう方だった。
いつも孤軍奮闘だった。でも一緒に食事をすると、話をすると
とても喜び、時間を忘れ、話し続けられた。
ウィスキーのロックの上に水を入れて飲む飲み方がお好きらしく、
「フローティングというんだよ」
少し自慢気に教えてくれた、築地のすし屋での会食は25年前か。

築地で起業されて以来、ずっと築地だった。
最後にお会いしたときも築地だった。
ホームグラウンドだったようだ。

電話をおいてから、ぼーっと立ち尽くした。
ずっとずっとその半生を思い出して
8か月も知らないでいて申し訳なかったと思った。

年末の押し寄せる人の波が少し収まったころに、
築地に行こうと思った。

お世話になった人たちが、星になっていく。
最後、声も出なくなっていたので、きちんとお別れを
会って言えないままになっていたのが、心残り。
心からご冥福をお祈りします。

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神が不在のクリスマス。

フランシスコ法王がバチカンでのクリスマス恒例のメッセージを
詠まれたのをニュースで知る。
和平についての言及が目立っていた。宗教・宗派を越えて
戦闘ではなく、交渉で世界の平和をもたらすことが大切だと。
ごもっともである。
そして、さらには最近のクリスマスは、本来のイエスの誕生を
厳かに祝うという意味から華やかなイルミネーションのなかの
商業主義~人間中心~の行事に変わってきてしまったことへの
憂いについてものべられていたことも、深く共感した。

日本はおめでたい民族で、まつりが好きだ。
どの宗教のイベントでも、何でも楽しいイベントにそれこそ
まつりあげてしまう。
敬虔なクリスチャンからすれば、このクリスマス商戦に賑わう
日本の姿はどう見えるだろうか。
もちろん、クリスマス時期が布教のチャンスなのかもしれないが。

クリスマスとは、その語源からもキリスト生誕の日だ。
意味もわからず、プレゼントやディナーにあけくれるだけでは
・・・である。

信仰とは?ということについて考える機会としても
有意義である。
大勢の人がミサに集う、教会の前を通りながら
いろんなことを考えた、今年のクリスマス。
世界が、どうか平和でありますように。

さあ、今年も最終週突入、あっという間に終わりそうだ。

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確かな行動力を身に付ける。

思いついたら、即行動する。
そして、その答えが希望していなかったものでも、
その結果が出たこと自体、前進だ。
ああ、自分の考えのとおりにはいかない理由があるのだ
ということがわかるから。
また結果が示してくれる、課題が必ずみつかる。
課題は次の挑戦への新たな糧になる。

何事も簡単にいくよりも、苦労した方がその目的を
成就したときの喜びもひとしおのはず。

行動するときには、いつでも自分を信じていることが
一番大切だ。
どんな結果が出ても、自分ならできると思っていればいい。

やらない言い訳、理由を挙げる時間よりも、
前向きに進める方法を考える方がパワーが湧いてくる。

行動する力を普段から蓄えておきたい。
小池百合子さんが、3つの目を持つ話をされていた。
鳥の目、虫の目、そして魚の目。
政治家にならなくても、強く生きるためには
これらの目をもつことが大切だ。

より確かに行動するために、常に見る力を養うこと。
その上で、何をすべきかを判断する力。
さらに、そして行動だ。

見て、考えて、行動する。
今年も大詰め。
私の今年の行動力を、今一度 見つめ直したい。

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HOLYなクリスマスに。

事件や災害が多発している。
人災も天災も。
世界では、戦争で命をなくしたり、家を追われたりしている人がいる。
家事で家をなくしてしまった人がいる。

一方、クリスマスパーティーはビジネス的には、一年を締めくくる
一大イベントだ。
ギフト商戦もピークだ。

平和であることはありがたい。
無事であることはありがたい。
健康でいられることはありがたい。

これに尽きる。
もちろん、乾杯はいい。
ただ、そのときに感謝の祈りを捧げたい。

そんな気持ちになる、聖夜。
今年はとくに・・だ。

富士山で亡くなった知人の一周忌のあとのクリスマス。
それもあって・・。

祈りを捧げる、HOLY NIGHT。

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復興を心から祈る。

知り合いの新聞記者から飛び込んできた、一通のメール。
「糸魚川で大火事です。昭和31年の新潟大火以来になるようです。お知り合いはいませんか?」
びっくりして、ニュースを確認すると、信じられない風景で目を疑う。
何度も足を運んだことがある、糸魚川駅前のあの街並みが炎と煙に包まれている。
映画のセットか思うほどの、と現実の世界ではないと思ってしまうと同時に、
あの東北大震災のときの火災の広がりの映像も思い出し、呆然とした。

知り合いの何人かに電話をしたり、共通の知り合いにメールをする。
直接被害にあった方はそのときはなかったが、後できいたら、先日授業をさせてもらった高校の
生徒の親御さんが営むお店が全焼と聞き、年末の稼ぎ時の想像だにしないこの事態に、街の
皆さんは一体・・・と思うと心が痛くなる。
映像メディアはこういうとき、はりきって報道を続ける。それも痛々しい。泣けてくるので
見ないようにする。消火の邪魔をしていないかと、ふと心配にもなってしまう。

地元の海洋高校では、避難所に缶詰を届けるなど、すでに対策を講じておられると聞き、一口
乗せてもらった。それぐらいで申し訳ないのだけれど、せめて何かと思う。
世間がクリスマスで賑わっているなか、まさかの事態。
目の前で、自分の家や店が・・と思うとたまらない。
こんな年末になるとはだれが想像したか。

いろんな要因が重なってのこの惨事。
夢のように、わが町がなくなった・・と知り合いからの
悲痛なメールをいただき・・たまらない気持ちになる。

人命をとりとめたことは、せめてもの救いではあるが、
それにしても、むごい自然の仕打ちだ。

ちょっとした原因から、取返しがつかない災害に発展する、この異常気象。
どうも、能天気でうかれた宴会をするような気分になれない。

いろいろ考えなさいという年末である。
実家の親に、くれぐれも火の用心と念を押す。

被災された方に、心からお見舞い申し上げます。
糸魚川の復興を、応援し続けたい。

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上昇気分で年越しをする

もうそろそろ、1年を振り返り、こんな年だった、あんな年だったと、いろいろ
思いを巡らす時期になった。
一年365日。12か月のカレンダーのなかで、どんな山をいつ上り、降りたかも
気になるところ。
1年かけてじっくりなだらかな山を登り、降りる人もいるだろう。
もしかしたら、いくつもの小山を登ってはおり、の繰り返しだった人もいるだろう。

私は、今年の山は後半からじわじわ来た感じで、今、まさに上り続けている感じだ。
今年中には、その登山は終わりそうにない。
来年にかけて登り切る山だ。

だから、今はまさに登山中。だから気持ちは上昇気分、いくぞいけるぞという感じ。

初日の出は山から見る。
心の山から見る。

今上りつつある山は、ちょっと高いけれど、登りきった後の最高の眺望目指して
行けるところまで、行くとしよう。

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