40代あたりから、「アンチエイジング」という言葉が
自然に耳に入ってくるようになり、自分には無縁と
思っていた。その後、その言葉自体に、アンチな
自分がいた。無理に若返ろうとしなくても、
自然に歳を重ねればいいのに。など、その時は
人ごとと思っていたのかもしれない。
高齢は自分には無縁と思っていた頃。
あれから、急に年をとったということはなく、
生まれてから変わらず、毎日毎時毎秒、ただ
息をして生き続けているだけであるが、
気が付けば、数十年生きてきた。
ほんとうに、改めてそんなに生きてきたのかと
驚くが、それが現実。そして今の私がここにいる。
今も「アンチエイジング」という言葉は好きではない。
そんな、逆らわなくていい。自然のままでいい。
と少し強がりしながら、顔にできる皺にも、
これは生きてきた年輪だから、よし!としようと
諦めつつ、開き直る自分。
ほんとうは、高齢という言葉に無縁でい続けたい
けれど・・という現在地。
そんななか、五木寛之さんの元気なお姿を久しぶりに
映像で見てとても感銘と、刺激を受け、新たな学びを
得た。
93歳になって、もっと生きなければと思っておられ、
毎日、執筆を続けておられる。書くことが生きること
だと、病になった時もその生活を変えずに乗り越えて
こられているとのこと。60代の時よりも、今の方が
もっと生きたい。生きなければと思うとのこと。
死に向かう自分に抗って、1日でも長く生きたいとの
強い意志が、インタビューから伝わってきた。
(このことは、近著で書かれている)
90代を越えて、尚、抗うという意欲、強さは何だろう。
人間って、すごいと思った。
精神力から押し上げられる生への意欲が、そのまま
活力になっているのだろうか。
アンチエイジングが嫌だとかイチイチ思っていなくて
いい。アンチでいい、抗えばいい、抵抗すればいい。
こうありたい、こう生きたい自分のために。
生きることは、なりゆき、自然に任せる・・ではなく
もっと能動的で、自発性により、より確かで豊かな
人生を育むことができる・・。
あらがっていい、と自分に言い聞かせたら、
なんだか、自由な世界が見えた気がした。