クラシック音楽の楽譜にはさまざまな注意書き、表示が書かれており、
それにより、その曲をどう演奏すれば良いかがわかる。
楽譜の音符の羅列だけでは、速さや強さなどがわからないが、
音楽用語が添え書きしてあることで、曲のイメージが見えてくる。
具体的に速さを記すものとして♪=60のように、1分間に八分音符が
60個入る速さでと言った表示もあり、これはメトロノームという道具で
その速さを誰もが確認、同じ速さを表現できるので、大変科学的で汎用性
がある。
一方、「Andante」とあれば歩くような速さで、「vivace」といえば活発に
というように、人により受けとめ方がさまざまな表示もあり、ここは
演奏者や指揮者の感覚により、同じ曲であっても違う演奏になるため、
そこがクラシックの面白いところで、解釈や表現に無限の可能性がある。
さてこの音楽用語を、日々の暮らしのなかでしばらく忘れていたが、
最近あるピアニストと出会い、彼女と話している間に、
この音楽用語の存在を久しぶりに思い出した。
彼女はmezzo pianoの人かな、私はforteな感じかな、といった具合に。
自分の生き方を音楽用語で表してみるのも面白いかも。
音楽はいろんな意味で、人生に役立つ。