二人の母をもつ人生

自分には義父、義母という存在はいないが、これは、社会制度上の親のこと。
結婚をすると、この関係も生じる。

最近はどうかわからないが、お嫁さんとお姑さんの関係が・・なんて、子どもの
頃はよく聞いた。結婚とは家同士の契約だから、相手方の両親との関係も生まれ、
同居するなんて、なんて大変なことだと他人事ながら、いつも思っていた。
昭和のドラマでも、よくこの関係が面白おかしく、描かれた日も懐かしい。
核家族化で、親との同居は減少したため、介護の在り方も変わってきたが、
少し前までは、また地域によっては、同居されているケースもある。

嫁と姑。
嫁にしてみたら、実母ではなく義理の母。
同居の場合、どんな気持ちで接し、暮らしていくのだろう。
葛藤もあるかもしれない。
うまくいく関係、そうではない関係・・・。それぞれあるが、
考えようによっては、実母より長くおつきあいすることにもなる。
まさに、二人目のお母さん。

実母と違う、義理のお母さん。
その人自身が、結婚する理由にはならないかもしれないが、
このお母さんだったら、大丈夫と言う判断もあるかもしれない。
お互いに好感を持てたら、うまくやっていける。
どうせ結婚するならば、そんな関係が良い。

長年、義母さんと同居してきた人の話を聞く。
「義母は、実母とは違う性格、生き方で、これも良かった。
母のこともわかる。でももう一人のお母さんがいることで
救われたこともある。自分の人生にとってありがたかった」
なるほど。
実母は生まれてからの関係。全力でぶつかりあう、遠慮のない
関係。義母は、互いにうまくやっていかねばと努力して成り立つ
社会的かつお互いに協力しながら、育んでいく関係。
努力も遠慮も気配りも必要であるが、それもご縁と関われば
幸せな人生になる。

二人のお母さんがいる。
と言う人生は、幸せなことかもしれない。

血のつながりだけで人は生きていくのではなく、
地縁含め、さまざまなつながりで助け合いながら生きる。
そして、心のつながり。

最後に、「ありがとうね」と言えたら、それでいい。
出会えば、皆、大切なファミリー。
ひとつひとつの出会いを、いかに大切に育むか。
だと思う。

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