やはり、総合芸術。

今さら・・であるが、やっと映画「国宝」を観ることが
できた。本来は、劇場で見るべきであるが自宅で。
観ながら、これこそは、劇場で見るべき壮大なスケール
であると思い、想像を膨らませて視聴した。
見覚えのある長崎のある風景からはじまり、身近に感じる
京都のいくつかの劇場・・・。
それだけでもうれしいが、歌舞伎自体の美しさ、飽きさせず、
緊張を緩めさせないストーリー展開。出演している役者も
納得の配役で、演技も素晴らしい。
そんなこれまでの映画の楽しみに加え、今回は2つの気になる
ポイント。ひとつは、お世話になっている方の関係者が、
BGMの楽器演奏を担当されているということで、気が付けば
歌舞伎音楽とうまく調和しながら、時折登場するオーケストラ
の音色に耳がいく。そして、もうひとつは、知人の会社の看板
商品のひとつである、シュークリームが登場するということ。
どこで?いつ?見落としたらいけない。とずっとストーリーを
追いかけながら、シュークリームが出てくる場面を待った。
おかげさまで、早めに登場してくれたので落ち着いて、
その後のストーリーを楽しむことができた。

久しぶりに、2時間半余りの作品を長いと感じずに、見終えること
ができ、しばらくじんわりと余韻が続いた。

映画とは、巷で素人たちが騒いでいる動画の類とは、まったく
違う。やはり芸術、しかも総合芸術である。
企画段階から多くの人が関わり、プロジェクトとして
作品作りが進む。裏方のスタッフも多くかかわる。
19世紀末からの歴史をもつ映画。作品作りには撮影や
編集に関わる高い技術力も求められる。
アナログからデジタルへと時代は移り、映画もともに進化。
劇場で世界を巡り、時にタイムトリップができることは本当に楽しい。
世界の映画もお国柄があって、大変興味深いが、
日本の映画も素晴らしい。

あのシュークリームに、美しいチェロの音に、馴染みの風景。
と今回は不思議なご縁をいただきながら、歌舞伎役者の
人生を堪能させていただいた。

総合芸術。演劇も、映画も、大勢の力が結集され、創り出される。
目を閉じれば、思い出す。
思わずじんわり涙があふれてくる。

スケールは違えど、感動をつくる仕事はやはり最高だ。



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