1年ぶりに、グランドピアノの調律をしていただいた。
調律師さんもありがたいことに、地元の方。
放置してあった20~30年前と比べて、近年はよく使うようになって
いるため、前回の調律から半年もしないうちから、音の変化が
気になっていたけれど、忙しさにかまけて、
やっとお願いすることができた。
地元のお祭りの日に、ピアノ調律とはなんとも縁起も気分も良い。
親とのピアノ関係が良好ではなかった頃、きちんとメンテできて
いなかったけれど、ここ10年ほどは良好だ。
この間、ピアノには本当に申し訳なかったと反省しているが、
今となっては、両親が遺してくれた、一番のお宝である。
2時間ほど、じっくりと弦の状態を見ていただき、調整をいただく。
よく考えたら、人間の身体や、愛車と同じだ。
長く使いたかったら、こまめに点検をして、調整をすることが
重要だ。依頼をいただくコンサートでは調律したての状態も多いけれど、
やはり調律をすると、音が格段と良くなる。
丁寧に見ていただいたあと、調律後のピアノを弾いてみる。
一音、鍵盤を叩いただけで、すぐにわかる。
音が新品になっている感じ。
この何か月か、ちょっと気になっていた音のひび割れた感じも
解消し、何と滑らかでつややかな音に!
まるで新品・・というと、大げさではあるけれど、
それに近いと思うほどに、きれいによみがえった。
写真の楽譜は小6か中1か、出かけた柳ケ瀬の当時の丸物百貨店
(その後近鉄百貨店 今はもうない)の楽譜売り場で、
父にせがんで買ってもらったベートーベンのソナタ集1。
高校受験の課題曲もここから選んだという大切な相方。
通学時に、自転車のかごに入れて登校していたので
ボロボロだ。もっと大切に扱うべきだった・・・。
とにかく、この楽譜とピアノはセットだった時代が懐かしい。
改めて、自分が生きている限り このピアノたちと共に在ること。
これが生きる前提。
そのために、自分の身体も、ピアノもメンテ・ケアしながら
人生の旅を続けたいと改めて思う。
不思議なもので、調律したあとは、演奏が上手に聴こえた。
気のせいだけれど、音の良さに指が喜んで鍵盤の上を
踊っているようだ。
ピアノも時代とともに変化していると聞く。
環境重視のモノづくりになり、品質面では半世紀前とは
異なってきているのだそうだ。
たとえば、価値があるとされていた、象牙の鍵盤はもう生産
されていないし、鍵盤を接客する材料も環境に良い分、
粘着力も弱くなっており、剥がれることがあり、そのたびに修理が
必要になり、メーカーの苦労もうかがえる。
古いピアノだからこその、味わい深い音色がある。
将来に向け、この音色を聴いていただく機会も考えていかねば。
両親の苦労に改めて感謝。
まつりの日が、これでさらに格別になった。
毎年の恒例行事にしようかと考えている。
