チラシ文化は、これからも。

チラシ・・・もともとは、英語ではFLYER(フライヤー)から
きていると若き日に学んだことがある。
空を飛ぶツール、散らすように、ばらまく。
直接、受け手に送り届ける、受け手が手にとる情報媒体。
これは新聞記事とは違って、広告主本人が作成するもので
あるので、もう一人(一枚)の営業マンでもある。

もっとも、今ではチラシとフライヤーは見た目で区別?
されているようで、デザイン性高いものをフライヤーと
読んでいるようであが、いずれにせよ、作り手の想いや
商品、サービス情報が印刷されているツール。

新聞折り込みチラシも、この時代には新聞購読者が減り、
購読層も高齢化のため、種類も数量も減少傾向。
そんな寂しいチラシ業界であるが、今なお、健在なのは
演劇業界や音楽業界の公演チラシ。

劇場に行くと、受付時に当日のプログラム以外に、数多くの公演
チラシを渡される。もしくはすでにアンケートとともに、各座席に
セットされている。
ずっしりと重い、チラシの束。
公演が始まるまでの間の時間つぶしに、または持ち帰ってから
ゆっくり見る。
(個人的にはこうしている)

この公演チラシは、劇団にとって大変重要である。
私の仲間の劇団主催者も、公演が決まると会場押さえなどと
同時進行でチラシの制作に注力する。告知、集客には不可欠な
ツールである。

印刷したものを配り、サイトでも公開するハイブリッドなチラシは
大変有効である。
演目、それを補強して伝えるキャッチコピーにサブ、リード・・・。
そして、メインビジュアル。
おそらくコピーは主催者や作家自身が考案し、デザインはデザイナー
に依頼。お抱えのデザイナーなどであれば、劇団のことも理解して
おり、意図が伝わりやすく、劇団のツールとしての統一感も出せる
というメリットもあるかもしれない。
とにかく、主催者、作家の思いが詰まった1枚。
この1枚が集客にも大きな影響をもたらす。

チラシ1枚できるまでも大変といつも思いながら、できあがると
なるほど。本番の劇が楽しみになってくる。想像をかきたてられる。

コンサートのチラシは、すでに曲名や演奏者で想像ができる
ため、読ませるところは少ないが、演劇はほとんどが創作である
ので、チラシでの発信はより貴重。

今回も、東京から持ち帰り、じっくり1枚1枚を見る。
デザインや色も参考にしながら、ささるコピー、タイトルを
探す。
チラシ文化が残っているこの業界がとても好きだ。
演劇自体がもっともアナログ的芸術であるため、チラシとの
相性も良いのだろう。

1枚1枚のチラシをめくり、次はどれを見るか。
そんなことを考える楽しみを与えてくれる。

時には、作り手の思いを、じっくり味わう。
そんな紙コミュニケーションに親しみたい。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク