その人の分まで。

昨日の朝、大船渡の知人に「かもめりぃ」とともに
その地への思いを送った。
すると、その方はそのメッセージを受け取り、久しぶりにその曲を聴いたら、
涙があふれたと返事をくれた。

そして、14時46分。
「今、『かもめりぃ』とともに、祈りを捧げました。亡くなった社員10名の分まで
しっかり生きなければ。これから流された会社の跡を回ってきます」
と再びメッセージが届いた。
被災地では、皆さんがこのように被災者への祈りを捧げ、15年前のあの時間を
辿られた。

亡くなった人の分まで・・・。
そう、まさかそんなつもりもなく、津波にのまれて、人生を終えてしまった
大切な人たち。どんな思い?悔い?痛みと苦しみと・・・。
死んでも死にきれず・・・命果てるとは・・・。
突然の別れは、悔いが残ることだろう。

一緒に仕事をしてきた仲間たち、一緒に過ごした人達、家族となれば
15年経とうが関係なく、毎日毎日思い出されるはず・・・。

その人の分まで。
本当にそうだと思う。
生きたくても生きることができなかった人たち。
震災も戦争も、あらゆる事故も・・・。
そんな人生の終わりだけは嫌だと思うけれど、明日は我が身かもしれない。
だから、
せめて、今日1日は
そういった思いでこの世を去ってしまった人達の分まで、
生きなければならない。

そんな気持で夕方まで過ごしていたら、
「今日、わたしの誕生日なんです」
という人が現れた。
往く人、来る人・・・。
なんだか、うれしくなって、
おめでとう!と思いをかみしめながら、
何度も言ってしまった。

生きている人が、しっかり生きていく。

生きたかった人のためにも、
命を授けてくれた人のためにも・・・。

どんな苦しみも忘れず、痛みも忘れず、
しっかり生きていかねば。


カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク