学生さんから企業に向けてのプレゼンに同席する機会を得た。
今年後半から進めているある企業連携プロジェクトの一環だ。
学生さんたちがチームで考え、練っている最中の企画を説明いただき
企業さんに交じって聴かせていただきコメントをするという授業。
1チーム10分と決めても、そのとおりにはいかない。
話し始めたら長くなってしまったり、思っていたように話ができず
しばしフリーズという瞬間もあり・・・のなか、
15チームのプレゼンを一気に聴き続けた。
学生さんがせっかく考えてくれた企画であるので、
その企画の良しあしの判断だけではなく、彼ら彼女らが熱心に
考えてくれたことへの敬意を抱きながら、なぜこんなことが
思いつくのだろう、どこからこの発想が生まれたのだろう。
などと、思いを巡らせながら、発表される言葉ひとこと一言を
聞き逃さないように聞いた。
そして資料も見落としがないように気を付けて目を通し、的外れな
コメントにならないように・・・と
聴く側も気を引き締めながら、聴かせてもらった。
聴いているうちに、引き込まれるもの、感心するもの・・・
にも出会った。企画が前ステップよりブラッシュアップされている
こともうれしく思った。
とにかく、出会ったときは、ゼロベースのものが、ちゃんと
企画としてまとまりつつある・・・。学校とは大したものだと
先生方のご指導にも頭が下がる。
若者たちの感性がきらきら光っている。縛りがない、自由な発想を
持ち続けることの大切さを学ぶ機会ともなった。
とにかく15のプレゼンを次々と聴き続けた。
聴きながら、がんばって~!とエールを送っていた。
それが学生さんたちに伝わっていたらうれしい。
言葉にして返すフィードバックももちろん重要であるが、
聴く姿勢自体も、伝え手に伝わるはず・・・。
こんなに熱心に聴いてもらえるならば、もっとがんばろう!
とこちらの応援が届いていれば・・・。
コミュニケーションは聞く姿勢、態度からもにじみ、伝わると
信じている。
このプロジェクトの次のステップも楽しみ。
コミュニケーションを重ねることで、いい作品が生まれる。
来春に向けての楽しみのひとつである。
真剣に聞くと伝わる?
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