布施明の50周年アルバムを聴いていた。
今から10年前のもの。
そのなかに、
自分は君よりも先に旅立つと思うけど、
ずっと空から見守り続けるから、心配しないで。
1万回ありがとうを言っても足りないぐらい・・・。
平凡ですまなかったけれど・・・。
といった内容の歌詞(そのままでない)が出てくる
作品があり、聴きながら足を何度も止めてしまう
そんな曲に出会った。
まずは、生きているうちに、どちらかが先にいなくなることを
想定すること、とくに相手がいなくなった時の
ことを考えることの怖さ。
でも、いつかはそういう日が来るということの覚悟。
そして、その別れに向け、感謝をしてもしきれない
という気持ち。
そして、平凡という一番の幸せに気づくということ。
それらの学びを得た。素晴らしい作品、今だからこそ
その意味がわかるのだろうと思う。
まもなく出会って32年目になる。
人生の半分以上の時間の長さである。
そろそろ、いつかこの歌のような時を迎える
のかと思うと、若き日とは違う気持ちが湧いてくる。
感謝は伝えられるときに伝えておかねばとも
思う。
そして、平凡とは平和である意味、不変であり
ありきたりである有様であるが、
すごく刺激的なことが続かなくても、平凡が一番
かもしれない。
と思えてくる。
静かに丁寧に生きること。
日常のなかにささやかな喜びや楽しみを見つけること。
平凡の暮らしのなかにはそれも込められる。
平凡は、平和でなければ存在しない。
まず、このことに感謝しなければ。
今日は新たな1週間のはじまり。でも静かだ。
普段聴こえないものや、見えないものを感じる。
そして、
もしかしたら、今日が最後かもしれない。
とそう思ったら、平凡は特別になるとも
思えてくる。
毎日、今日という日を、わが人生をかみしめよう。
当たり前はなく、ありきたりは尊く・・・。
GWとは、自分の内面を整理し、落ち着かせ、
行く道を確認する時間。