最近、仕事も勉強も兼ねて、大学に足を運ぶことがある。
正式に講座等を受講する場合もあれば、ふらり出かけ、学校内の施設を見学することもあり・・・自分が通った学校だけでなく、いろんな学校に行くのは楽しい。
岐阜のとある大学に用事があって訪問することになる。
ちょっと町中から離れているので、スクールバスが充実しており、近隣の主要駅から無料で乗せてくれる。
生まれてこのかたスクールバスなるものに乗ったこともなかったが、こうやって学生の足をカバーする手厚いサービスもあるのだと感激しながら、現役の学生たちと同じバスに乗る。ちょっと緊張しながら・・・。
車内ではもっと賑やかかと思っていたら、とても静かだ。学生は大人である。
30分ほど乗って大学キャンパスに到着。学生たちに続いて降りて、キャンパスに入る。門から一歩中に入ると、何かわくわくするものだ。自由な空気を感じる。食堂など学生たちがいる場所を通っていく。彼ら彼女らの会話に触れるだけでも、自分の学生時代がよみがえる。彼らの話題は多岐にわたる。
もう学校を卒業して30年以上の月日が経った。あの日に帰りたいだろうか?毎日バイトをして、いろんな出会いがあって・・。初めての一人暮らしはある意味、音楽との別れとともに、真新しい世界が広がって、その延長線上に今がある。
その当時を、懐かしいという気持ちはあるが、戻りたくはない。
むしろ、今改めて、大学で学びたい。もっと勉強しなければ、勉強したいという思いが若いときよりも、旺盛なのかもしれない。
「もう一度、大学でもいって、しっかり勉強したいな」
「何のために?何かになるの?勉強するだけだったら、もっと後でもいいのでは?」
そんな会話を家でする。
何になる?何を目指す?あの頃、もしかしたら、そんなに真剣じゃなかったかもしれない。
そういう意味では、今改めてもっと自分の将来を考えなおしたいのかも。
そういう意味で、あの日に帰りたい?
いや、帰らない。
帰らず、今の自分を活かし、前に進むとしたい。
と、大学に足を踏み入れると、学生になりたい自分が顔を出す。