雪と運転。

今日はむーさんの命日。
もう5年になる。

子育てを終えて、専業主婦から50歳で起業。
そこからのおつきあいだった。
本当に一生懸命で、勉強熱心で・・。
カラーコーディネイターとしてのキャリアを
積み重ね、地域に貢献、そしてさらに発展を目指して
人脈も広げ続けた、情熱と努力の人。

私の演奏活動も心から応援してくださって、何度も何度も
新潟、東京、京都でのディナーショーやライブに参加された。
ハレの日が体験できるからと、おしゃれをして現れる、そんな
人生を楽しむ方でもあった。


そして、
「センセ、私 ヘビ年生まれだから、しつこいですよ。
わが上越でもライブ今年こそ、やりませんか?お願いします!」
と打ち明けられた、亡くなる1年前。
この情熱におされて、上越での初ライブを彼女のフルサポートを
いただき、開催。そして盛況にて幕を閉じた。
二人とも力尽きて、雨のなか「お疲れ様でした」と別れたのが、
最後となった・・。

その日は大雪。富山への出張。車で向かう途中、トンネル内で
追突事故。そのまま亡くなったと地元のニュースが報じた。
耳を疑い、飛んでくる情報がこの世のものと思えなかった。
あの日の不思議な感覚を今も忘れることができない。
あっけなく逝ってしまった、ムーさん。

この日が来ると、あの笑顔と声。そして雪と、上越の町が
浮かんでくる。

今日も雪国に手を合わせる。
雪と運転。本当に、本当に危険だ。
ハンドルを握るすべての方へ。本当に気を付けて。

5年経っても、存在は消えない。
改めての「ありがとう」をムーさんに届けたい。

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心に沁みる手作りPOP

個人のお店は、本当に面白い。
チェーン店にはない、大型店舗にはない、真心と、ちょっとした工夫がある。
昭和の時代、一世を風靡した岐阜の柳ケ瀬。美川憲一のブルースで一躍有名になった商店街。しかし、今は他の地方都市と同じく、町なかの店は寂しい限り。
でも、古き良き昔を思い出すために、なるべく通るように、ゆっくり見て歩き、何か面白いものを発見するようにしている。

そんななか、最近、気に入っているのが、写真の小さなこだわりの食品店。
地元限定の食材から、お惣菜から、お菓子・・・小さな食料品店。
店番はとても品の良い、やさしいおばあさん。人柄が良いのだろう。
途切れることなく、常連さんが入ってくる。
年をきいたら81歳だそうで、母と同じぐらいと思ったら、うるうるきた。
そして、
その店内で見かけるPOPが心に沁みる。
基本手作りで、シンプルだ。お年寄りにはすぐわかるだろう。
とくに「美味しいパン」と書かれたPOPに目が止まった。
マジックで何重にも書いた手書きで、決しておしゃれとかではない。
しかも、商品名ではない、一般名詞である。
でも、「美味しいパン」とだけ書いてあるところに、
お客さんの好奇心は集中する。
店の人が美味しいというから、さぞかし美味しいのだろう。
「このパン、本当においしいの?」と聞いたら
「おいしいよ~。店長おすすめ」とかえってくる。
余計な能書きはない。
すごい説得力だ。パン自体は、実は他でもみかける菓子パンだ。
また、美味しいだけの特徴ではない商品であるはずであるが、
この一言が、最大の特徴で、在庫が減っているということは
その言葉が、お客様に刺さっているのだ。

「おもしろいねえ。これ。最高。写真とっていい?」と
笑いながら、撮影させていただいた。
これこそ、小売店のあるべき姿。発信すべきメッセージだ。
本当に感動した。でも、私はパン以外のものを買ったけれど・・・。
このお店は、今ふるさとでお気に入りのひとつだ。
また、おばあさんと楽しいPOPたちに会いに行こう。
今日も柳ケ瀬で買い物する皆さんが、利用されるだろう。
近所の高島屋とは別世界。そこが気に入っている。
がんばってほしい!

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「仕込み」と「お膳立て」で、むふふ・・・。

最近、仕事は料理と同じかもと思うことがある。
どうせ作るなら美味しい料理。
あるもので、限られた時間で工夫をする。
どうせやるなら、喜ばれる仕事、
そして自分にとっても、やってよかったと思える仕事にしたい。

そうなるためには、
何をつくるのか?完成品がイメージできていること。
そして、それをつくるには
どんな材料が必要で、かける時間はどれぐらい、
どんな味付けをして?盛り付けをして?
と、料理をつくるように、仕事の準備をする。
そう、「仕込み」と「お膳立て」だ。
たとえば、会議ひとつをとっても同じだ。
会議は、仕事の節目節目の確認、共有の場である。
それがうまくいくためには、事前の仕込みとお膳立てが必要だ。
この会議の目的を達成するために必要なことは何か。
そのために何を準備する必要があるか?
それをするために誰に働きかけるか・・・などなど。
そして、うまくいくためには、当日の進行もポイントだ。
さらに美味しい料理を召し上がっていただくためには、
ムード作り(演出)も欠かせない。

日頃、多くの会議に参加したり、仕込みやお膳立てに関わるが
会議が終わったあと、全員がいい顔になっていること!
がいかに大切かを痛感する今日この頃。
終わりよければ・・が大切だ。
そのためには、やはり、仕込みとお膳立てが必要なのだ。

何かと仕込みを手伝う、ナビゲートする機会が多いが、
この黒子の存在は、脚本家であり監督のようである。
毎日、そんな気持ちで、会議もひとつのイベント、ショーと
想えば、むふふ・・・と、主催者も参加者も楽しくなれるはず。




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球は自分から投げる。

コミュニケーションは待っていても始まらない。
どんなときも、まずは、基本自分から。
最近、ある仕事でアンケート結果についてのお礼メールを
十数名に送る機会があったが、今回は、あえて
一斉に配信ではなく、ひとりひとりの回答を見ながら、
御礼を兼ねて1通づつ書いて、送信した。

その人だけに向けたメッセージだ。
その人の顔や表情、言動を思い出しながら、自分なりに
心を込めて書く。
送ったあと、
どれだけ反応があるだろうか?
ある意味、実験でもある。

いつも自分から球を投げたら、
どんな反応かがあるかを把握するようにする。
多くの返事が来たら、成功。
無反応では困る。
自分が投げた球を相手が、ちゃんと受けてくれて、返してくれる・・・
そんなことになると、大変うれしい。

球は自分から投げる。それがコミュニケーションの鉄則のひとつ。
相手の受け止め方がわかってこそ、自分の行動の見直しができる。
この球で良かったのか、もっと低め?もっと高め?もっと速め?
などなど・・・。
相手を知りたい場合は、まず自分から球を投げる。

おかげさまで 今回のその球は、まずまずいい反応だ。
いろんな響き方があること自体を学ぶ。
今日も心を込めて 次なる相手に次なる球を投げる。
毎日、試行錯誤で、前に進む。

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「やります!」即答!

お年玉って、大人になってももらえるんだ~。
と、そんな気持ちになったこの連休中での話。

数年前、東京を離れるまでにやっておこうと、しばし通った
作家大学で出会った、脚本家。とくにラジオドラマを書いて
こられ、自らの劇団ユニットも運営しながら、自作・演出を
手がけてこられている。
京都出身ということもあって、なんとなく気ごころも知れて
彼女の作品に生演奏というカタチで出演させてもらうことも
しばしば。下北沢の小劇場や、ライブレストランや地方公演など
思い出すと、本当にわが人生のなかでも貴重な経験ばかり。
しかし、コロナもあって、リアルな公演が難しくなり、
本当に大変な2年。そんななか、配信用のミニドラマ
(「東京携帯式ヘルメット物語」)を提案し、
そこでも私の曲を使ってもらったり・・一緒に作品づくり
をした。あれから、まる1年。
彼女は配信での公演を継続実施してきた。
作家魂が半端じゃない。真のアーティストだ!
すごいと感心、大いに刺激を受けていた。

昨年1年のわが人生のドタバタが落ち着き、さて新たな年を
・・・と少し力抜けていたところ、
「マーサさん、相談があります。電話していいですか?」
とのご一報。なんだろう?と連絡をとってみる。
すると、なんと2月に新作の朗読劇をハイブリッド公演するという。
急な話である。もう公演まで1か月であるが?
2月11日~13日まで、下北沢のピアノ付きのホールで行うとのこと。
「それで、マーサさんに生演奏してもらいたいと思っていますが」
話が全部終わらないうちに、
「やるやる、やります!ありがとう!!」
と返事をしていた。

コロナで演奏する機会が自らなかなか作りづらい環境のなか、
ハイブリッドでというところがまたありがたい。
いずれにしても、公演を行うというわけだ。
脚本もこれから、ということで、いつもながらのバタバタになりそう
であり、演奏とのマッチングは前日に集中して行うことになるかも
しれないが、ぜひ、ぜひやろうと思った次第。

ピアノが遺された今、アーチスト稼業を続ける。これはミッションだ。
「さっちゃん、なんだかお年玉もらった気分やわ。うれしい。
 ありがとう、声かけてくれて」
「こちらも、一緒に作品をつくれるのがうれしいです!」
2022年、私にとっての新たな年明けがやってきた。
よっしゃ!という気持ちだ。
「やります!」と即答できるこのチャンスに、心から感謝!
※公演詳細は後日ご案内いたします。


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出会いはいつでも、どこでも。

お店での出会いで、そこから関係が発展する・・ということは、実は
少なくない。時々ある。もちろん相手による、相手にとっても相手による。
ということになるだろうが。

私の場合。具体的には、たまたま利用していた飲食店の店長、その後経営者と仲良くなり、ビジネス仲間を紹介したり、その方のご尽力で念願の演奏活動が山口で実現したり・・。京都で出会ったエステシャンとのつきあいが、北海道、東京、そして岡山・・と彼女が拠点を変えても、ずっと変わらず妹のように、交流が続いていたり・・。
さらには、数年前、日本橋の百貨店の物産展で知り合った長崎のお寿司屋さん。その次には名古屋、そして関西?で・・・と、とにかく驚くほど、各地で何度も会い、顔見知りになって、応援する気持ちが強くなり、親しくなって、近場で出展、出張される際には連絡が来るようになり・・・。
と、そんな感じで、単にお客の一人として出会っただけなのに、時間を重ねて関係が発展していく。
出会いは、どこにあるか、いつあるかわからない。

出会ったときの職業から変わっても、つきあいは変わらない。
皆さん、転職されるときにも、教えてくれるからありがたい。

大切にしたい人、応援したい人は、出会った職場、その時の職業を越えて
応援したいものだ。
関係をつなぐ、育てる。
もちろん相手によるが。
この人とは・・・という人とのご縁を大切にしたい。

気が付けば、そんな人が全国各地に・・・。
楽しい。まるで、人生自体が物産展のようになってきた。

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元気な挑戦、いざ開始!

司法書士との面談後、なんとなく気分転換したくなり、近くにあった楽器店に
足を踏み入れる。
もちろんピアノを買うということは、ないが、その展示スペースを
通り抜け、奥の楽譜売り場へ。楽譜を眺めたくなったのだ。
すると、楽譜もセールのシーズンということで、ワゴンのなかに、輸入楽譜が
作曲家順に並んでいるのに目がとまる。
もしかして、欲しい楽譜があるかも・・・。
作曲家とタイトルと、楽譜の書き出しを見ながら、欲しい楽譜を探していく。
「これは、もってる。これは知らんな、これは・・・」
そんななか、ラベルの「ボレロ」のピアノ譜が出てくる。
ラベルのボレロといえば、バレエ音楽としてあまりにも有名で、壮大なオーケストラ演奏の印象が強く、これをピアノ1台、腕2本、指10本で?
と思うが、リズムの強さは、アルゼンチンタンゴを弾くのに近いかもしれない。
と思い、この楽譜を手にとり、レジに向かう。
静かなショパンを弾く・・・そんな心境な日々ではあるが、ここで元気一発!
と思う新年。
ということで、ボレロに挑戦してみよう。
元気がわく挑戦、元気になる挑戦、そして周囲に元気を伝えることができる緒戦。これをする。そんな2022年にしたいと思った。
楽器店を出たあと、さあ、やるぞ~!と足どりも軽くなった。
人間、ちょっとした気分転換で、元気は注入できる。そして、道が明るくなる。


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次は遺言ですか?

相続とは、誰かの「子」である限り、多くの人が無縁では
生きられない宿命的なことだということが、だんだんわかってきた。
親が元気なうちは、言葉だけの「相続」、よその世界での話。自分には関係ない、と思っていたが、これが、親の旅立ちとともに現実の課題として、自分にのしかかってきた。

ところで、この「相続」という言葉は、もともと仏教用語だったという説もあるようだ。
先祖の思い、存在を受け継ぐ。というのが本来の意味のようで、
単に財産を承継するとか、分け合うというのとは違うようだ。

とすると、相続とは、大変に重い仕事ということになる。

正直、私にとって、今、人生の荷物が増えた感じがしている。
持ちたくない荷物を誰かが持ち、なんとかしなければ。
今、この荷物を捨てるわけにはいかない。
少し、先を見ながら、ベストな方法を選び、実施していかねばならない。

と、そんなことを考えていくと、次は自分の人生のしまい方となる。
相続のことで、司法書士の方と話していると、
相続の次は、遺言ですね。
という会話になる。

自分の遺言の話である。

そんな年齢ではないのに・・・と思いつつも、今のうちがよいのだとも
思えてくる。
命が終わるまで、何かしらの役割や荷物を持ち続けて 
命を燃やしていくのだろう。
周囲に迷惑をかけずに旅立つためには、必要なこと。
相続されるときの段取りを自分でしていく、そして終わる。

人生は、なかなか落ち着くことができないもののようだ。


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マッチングで、魅力度アップ!

昨日と同じ花が登場。
ちょっとしたワンショットでも、何と組み合わせるか、何を背景にするか
で、まったく別モノになるという一例。
毎日、ほんのちょっとした遊び心で、心豊かに、幸せになれたりするものだ。

昨日書いた、旧友が贈ってくれた紫のブーケ。
何と組み合わせするといいか?昨日はリストの楽譜の表紙をもってきた。
優しく上品な感じがした。
では、ちょっと雰囲気を変えてこれはどうだ?
去年のベートーベン生誕250年のときのフライヤーの表紙。
お馴染みのベートーベンの肖像画をもってくる。

花の贈り主に、この画像を見せると、「自分で贈っておいていうのもなんだけど、ベートーベンによく、似合うね。」
そう、激しい感じ、強い印象のベートーベンと大振りの紫のブーケはよく
似合う。いいマッチングができた。

と、ほんの1~2のおあそびタイム。
こんなことだけで、1日が楽しくなってくる。
何を組み合わせるか?
一杯の珈琲や紅茶を飲むときも同じだ。
どんなお菓子と組み合わせる?
小さなことで楽しめることこそが、本当の贅沢なのかもしれない。
コミュニケーションはマッチングと深くかかわっている。
誰と誰を組み合わせると?こんなことも大切だ。

心おだやかに、やさしく、豊かに。
いい1日を、今日も!
首都圏の方は、足元、くれぐれもお気をつけて・・・。

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ブーケに導かれる新しき年。

年賀状やおめでとうと言うあいさつのない新年という、このなんとも慣れない、寂しすぎる味気ない1年のはじまり。思うことが多々募る年明けである。
こんな経験は人生で初。正直長い数日だった。
間違って年賀状を出しましたと言われると、ホッとしたり、嬉しくなるほどに・・・喪中の正月はなんとも・・・である。
何度も経験したくないと、正直思う貴重な年明けだ。

そんなところ、旧友が久しぶりの再会に、特製のブーケを持参してくれた。
紫が好きだった母のためか、私のことを思ってか・・・。
「はい、これ。よかったら飾ってね。」本当に、うれしくてたまらない。
実は、その前に、お墓に寄ったら 2日前まで元気だった2本のチューリップが
ぺこんとおじぎしていて、その花を取り去りながら、花の命の短さを感じていたところ。
そこへ、またこの新しい花に出会えて、自分が生き返った気持ちにもなった。

ブーケ・・・。アレジメントと違って、自由度がある。
また、花束はステージをイメージし、また拍手の場面も浮かんできて、高揚した気持ちになる。
とあれこれ想像を膨らますだけでも、幸せな気持ちになれる存在だ。

いつの頃からか、花とは最高のコミュニケーションツールであると
実感するようになった。
寂しいときも、悲しいときも、うれしいときも、楽しいときも・・・。
喜怒哀楽をすべて包んでくれる存在。
とくに、親が旅立ってから、花は友達のような存在になっている。

音楽の学友からのギフトだから、ちょっと楽譜と一緒に・・・。
ありがたい新年。
あらゆることを乗り越えて、感謝を忘れず、
さしくしなやかに生き抜いていこう。

と自分に約束する夜明け前。

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