「好き」に、出会うこと。

いろんな仕事をする人を見ているのが好きだ。
その人の人生が見えてきて、気づかされることも
多い。
たとえば、鉄道専門の写真家の旅番組。
各地を巡り、その地域で愛されてきた列車と
その風景との融合の瞬間を狙ってのワンショット。
この人は、旅と鉄道と写真が好きでこの仕事を
されているんだろうということが、全身から
伝わってくる。
旅をしながら鉄道写真を撮り続ける。
何と幸せな仕事だろうと、思ってしまう。
もちろん努力やご苦労あっての今日であろう。
それを越えて、好きな仕事ができるというのは
幸せなこと。

あるブランドの路面店。
東京が本店で、大阪もそれに次ぐ大きさで
品揃え。もう40年以上親しみをもち、
その創業者には心から敬意を表しているが、
今、次の世代の人たちも、熱い支持を集めて
いる。
昔も、今も常にカッコいいのだ。

その店に行くと、本当にファッションが好き、
そのブランドを愛している、経営者を尊敬して
いるというスタッフたちに出会う。
全員そのブランドの商品を着こなし、
モデルとしての役割も担う。
その商品について熱く語る。よく勉強している
と思うのと、本当にこのブランド、この仕事が
好きなのだと思う。
商品を見て気に入れば買う人もいるが、
その人たちがモノだけでは伝えられない
その洋服に込められたコンセプトやストーリーを
お客様に伝えることで、お客の心は動く。
本気で伝えようと思うと、本当にそのブランドや
商品が好きでないと伝えることができない。
最近、会ったスタッフは、まるでその商品を着る
ために生きているかのごとく、であった。
その人が世界観を作り出しているのだ。
これは、好きでなければできない仕事。

また、最近は伝える仕事の勉強として 寄席や
劇場にも足を運び、話し手や役者の仕事を拝見
するが、からだをはって仕事をしている人の
演技、語りは素晴らしく、感動する。
どれだけ練習をしてきたのだろうか。
努力なしで、あの仕事はできない。
苦しくても、絶対に噺家になる、役者になる。
と覚悟をして、地道な努力を重ねる。
そして、ステージに上がり、お客さんにその
芸を披露し、多くな拍手や声援をいただいたとき、
やっていて良かったと思うはず。
その道は長い、好きでなければ続けられない。

わりきってやる仕事の選択もある。
これしかないから・・と思ってする仕事もある。
これはこれで、好きなことをするためにあえて
そういう働き方をする場合もあるだろう。
一方、好きなことを仕事にする。
好きなことが仕事にできるのは、幸せな
こと。

自分という人間が、一生を有意義に生きるには、
「好き」に出会うことが大切だ。
好きなことのために、好きな人のために。

おかげさまで、自分にも「好きな」こと、もの、
人がある。
その「好き」を貫くためには、努力は必須。

好きな人生にする。そうしたい。
いろんな人を観察しながら、いつも、
そんなことを思い続けている。


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