約100年前、初のエベレスト登頂を目指したイギリスの登山家、
ジョージ・マロリー。
実は、実際頂上まで初登頂を実現できたのかどうかは
謎のままであり、その後に登頂に成功した人物は
ヒラリーとテンジンというペアであったそうであるが、
初の挑戦は、マロリーだった。
世界最高峰のエベレスト。写真を見るだけでも、おじけ
づいて、あのような山は写真で見上げるだけで十分でしょう。
と思ってしまうが、冒険家である登山家からすれば、
それは登るべき存在なのだ。
そのマロリーが、その挑戦をする際に、アメリカの新聞社
から取材を受けた際、
「なぜ、エベレストに登るのですか?」
との問いに、
「そこに山(エベレスト)があるから」
(Because it’s there )
と答えたことが
話題になったとのことを知り、なるほどと思った。
そこに、月があるといえば、月に行きたくなり、
宇宙があるといえば、宇宙に行きたいと思い、
行動するのが冒険家なのだ。
理屈はない。あると聞けば、挑戦したくなる。誰よりも早く
行きたい、見たい、知りたい、体験したい。
それが挑戦する人間の野望、本性なのだそう。
少なくとも、
そこにおカネがあるから・・ではない。
(最近は、そんな野心家もいる?)
では、自分の場合は?
「そこに〇〇があるから。」
ここに入るものは?
ここにピアノがあるから。だから、私はそれを弾く。
それでもいい
損得なく、ただ純粋に、
そこに○○があるから・・ということだけで、
人生を賭けられるものがあることは、とても美しいと
思う。
ジョージ・マーローは消息を絶ったまま、その挑戦が
終わった。
そして、75年後、その遺体は山中で発見された。
そこにエベレストがあるから登り、そして
そこで人生を終えた。
と書いていたら、ふと11年前に富士山で帰らぬ人
となった新潟の知人を思い出した。
あの方も登山が大好きだった。
「そこに富士山があるから」
真冬の山頂を目指したのか。
ジョージ―・マーローと知人が重なった。
そこに〇〇があるから。
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