コンサートはひとつの作品として考える。
映画を観るような、物語を読むような・・・
そんな時間であると良いと思っている。
限られた時間、条件のなかでの表現になるため、
そんな大それたことはできないけれど、
その時その時のお客様にどんな風に楽しんで
いただきたいか・・を考える。
だからテーマが重要。
たとえば、「人生は観覧車のように」であったり、
ときには「心のふるさと愛」や「愛と平和」・・・
などなど。
振り返ってみると、自分が大切にしたいことを
表現していることが多い。
だからこそ、自分らしい作品になる。
さて、明日開催されるコンサートは敬老の日のお祝いの
場での演奏となる。呼んでいただき、ありがたいことだ。
80歳の方々にどんなストーリーを描いていただくか。
何を伝えたいか。
そのストーリーに沿って、何を語り、演奏するかに
なる。
80歳のお祝い。まさしく戦後80周年であるから、
メモリアルな年にご誕生された方たちである。
どんな戦後を生き、育ってこられたのだろう。
と興味も沸いてくる。
戦後80年と聞くたびに、思いを新たにされる方も
多いかもしれない。
元気に会場に足を運ばれる方に、
それぞれが歩んでこられた道をふりかえり、
青春時代を懐かしみ、あんな時代も、こんなこともあった。
よかったな~。そして、まだまだ元気にがんばろう!と
思っていただけるように。
両親がお世話になった方々もまだまだおられるはずだ。
私のパフォーマンスを見て、父母と触れ合った時代を
思い出していただけたら うれしい。
敬老。
本当にそう思っているならば、
後期高齢者という括りはやめてほしいと切に思うが、
増え続ける高齢者を敬い、ひとり一人を大切にすることも
難しくなってきている現在、さらに将来はもっと・・。
と、先を想うと複雑ではあるが、それはそれとして
まずは、いただいた機会のなかで存分に、
敬老の気持ちを表現したい。
ストーリーとメッセージ。
明日の準備をすすめるとしよう。
「敬老」に寄せる思い。
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