尊敬するファッションデザイナーのひとり、
山本耀司さん。
最近、国際ニュースでも取り上げられており、
まさにその名は世界に知られ、日本を代表する
デザイナーとして今もバリバリ現役だ。
TOKYOだけでなく、NYやPARISにも拠点を
構えていることが、この業界では重要で、
パリコレでの作品発表は、毎回どんな作品
が登場するかと世界のファンが期待する。
そう、コレクションでは商品というよりも
作品を発表。コレクション限定の作品もあるが
もちろんコレクションに出た作品が商品として
売り場に販売されることもある。
「これは、パリコレでも好評で・・」
その商品をすすめるときのお店のスタッフは
誇りに満ちている。
山本さんはずっと黒を基調にしたデザインを
続けている。色でのメッセージではなく、
カタチにこだわっている。
色での主張ではなく、フォルムでの美しさを
追求する。
ここが特徴なのだろう。
なぜ、黒なのか。
ずっと考えていた。
そして、今回開催されたパリコレで
モデルが着用していたシャツの背中に
「NO MORE WAR」と書いてあった
ことに気づいた。
今年が戦後80年ということもあるかも
知れないが、山本さんご自身が81歳。
終戦前に生まれた。
そしてお父様が戦争で亡くなっておられる
とのこと。
そうか・・・。その思いが洋服
にも込められているのだ。
なぜ、黒なのか。の答え。
このことを、直接語っておられるかどうか知らないが
きっと、この意味も含まれているのではないかと
勝手に想像する。
言葉では言い続けられないから、
洋服でファッションで表現してきた。
とインタビューで言われた言葉が印象的だ。
その思いで今日まで走り続けておられる。
生き様自体が、素敵でカッコいい。
思いで生涯、走り続ける。
少しでも見習いたい。
全国のお店の店長やスタッフが、
山本さんの生き方自身に敬意を表して
いるのだろう。
そしてファンも・・・。
洋服の丈がなかなか合わない身であるが
ヨージ ヤマモトのことは、
学生時代から、ずっとあこがれであり、
宝物である。
そう、学生時代に購入した最初の
コートは(セール品であったけれど)
ワイズであった。
ずっと着ていた。
あれから、半世紀。
それ以上の時間を、山本さんは
ずっとファッションで思いを表現し続けている。
それぞれできることで、平和への
願いを伝える。
これも素晴らしいお手本だ。
現在、パリのルーブルで作品展示されているそうだ。
素晴らしい。日本の美意識の誇りである。
これからのますますのご活躍を祈る。
自分は何で表現するか?
さらに考え続け、進みたい。
ファッションで表現し続ける。
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