25名ほどの人たちとの勉強会を行う機会があった。
皆さん同じ職場の仲間同士である。
仕事内容はそれぞれ違う。なかなか全員が会う機会もないため、
その勉強会は貴重な交流の場にもなる。
少しでも普段会えない仲間たちと元気に夢を語り合い、
ともにがんばってほしいと願って、この機会を年に二度ほど
担当させてもらっている。提案してからすでに5年、続いて
きた。おかげさまである。
新人さんもいるので、まずは全員が自己紹介をする。
そして、そのあと、自分の夢について話してもらう。
ひとり一人の会話に耳を傾ける。
話をするのが苦手な人も、一生懸命一言一言を
紡ぎ出す。聞く方も一生懸命聞こうとする。
聞こうとすると、聞こえてくる。
コミュニケーションには意識することが大切だ。
聞こえてくると、見えてくる世界がある。
その人が発する言葉の背景も見えてくる。
家族のことや、人生の目標や迷いも・・・。
そうしているとき、
ふと、学校の先生という仕事を思い浮かべた。
生徒一人一人のことを、頭に入れて、それぞれが
個性を活かしながら、成長できるように導いて
いく仕事の大変さ。
いい加減に聴いていてはいけない。
一言で、その声で体調も察することも必要。
その言葉で何を伝えているのか、さまざまな
サインを感じ取らねばならない。
どれだけその生徒に、学生に寄り添っているか?
である。
受容するキャパシティがないと、受け入れたり
認めることができない。
自分の器の大きさ、深さが問われる。
今回、25名のそれぞれの発表を聞きながら、それぞれを
応援しなくちゃと思いながら、
人を育てる仕事は、この上なき使命感と愛情が
ないとできない・・・。と改めて思った。
コミュニケーションのキャパシティ。
多様性に富む社会を生きる力。
自分とは異なる存在を積極的に受け入れる力。
相手を認めることで、いい関係も生まれてくる。
自分の器、もっと磨きたい。