旅先でも平和を祈って。

GW後の1週間、京都は少し人出も少なめ。とはいえ、
一般の観光客ではなく、修学旅行生のご一行は元気に入洛。
京都駅コンコース内で座って先生の話を聞く姿は、今も
健在。
これは、今も昔も変わらぬ京都の風物詩的光景のひとつ
かもしれない。
(内外ともに他の町では、見たことがない)
京都を訪ねる生徒たちの姿を見て、次の観光シーズン到来
を感じる。

インバウンド客はといえば。円安が続いているため、日本の
人気は高いまま。日本人観光客が少し落ち着いた先週、外
国人の姿が目につく。
それにしても、いろんなところを歩いているものだ。どこに
行っても外国人がいる。個人旅行では一人旅も、カップル、
3~4人のグループも多い。

四条通を歩いていたら、声をかけられた。
なぜか、声をかけられやすいのか、そういう機会が多い。
4人ほどのグループだ。
英語が話せるか?と聞かれ。少しならというと、
「ワタシハ ドコ ニ イマスカ?」
と日本語で質問された。ああ、道に迷われたのだ。
そのあとは、つたないながらも英語でやりとりする。

錦市場に行きたいようであるが、どこかで間違って西に
来てしまったのだろう?
歩いたら、ちょっと遠いですよ。というと、スマホを
見て、「1キロメーターだから。遠くないよ」。
そう、世界中のツーリストにとってスマホは大切な
お供である。
そこは、四条大宮であったので錦市場までの行き方を
伝えると、一同 よく分かったご様子。
お礼を言われた後、どこから来たのかと尋ねてみたら
「ワタシハ イスラエル人です」とまたもや日本語で回答。

そうなんだ。
平和を祈ります。早く戦争が終わるように祈ります。
というと、一同、笑顔で頷いた。

イスラエルの人々にとっても、今の世界情勢は決して
嬉しいことではないはず。
国と国民はイコールではない。
平和な日本に来れば余計にそれを感じるだろう。

旅先では、危険を感じる国もあるが、
日本ならば、まだ安全で、平和を感じることができる
はず。

穏やかに1日を過ごせる幸せ、それを守ることの大切
さを京都で 日本で感じ、その平和の心を自国に
持ち帰ってほしい。

グルメや観光地の楽しみだけでなく、
その楽しみを守り続けるための努力について
感じ、学んでいただけたら。
世界遺産を破壊していく心ない国もある。
そう思えば、今の日本は平和を学べる貴重な場
でもある。

瞬間にでも出会った人と平和を願い、誓う
ことができる。

こんな小さなコミュニケーションからも平和は
生まれると信じて。

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