原発の町は、そのことで町が活性化し、潤った時代があった。多くの人がいきかい、多くの接待もあり、多くの土産物も売れ・・。その関連の仕事に就く人も多く、まさにそのおかげで町がいきいきとしていた時代。
柏崎は中越沖地震で多大な被害を受け、その後、やっと復興したと思ったら、今度は東日本大震災の影響を受け、震災後四年経過した今、なお、深刻な状況が続いている。観光地として栄えてきた町でもあり、この影響は大変深刻で、宿泊施設や観光地の利用者減少は歯止めがかからないそうだ。現地の企業さんたちにお会いし、その現実を聞かされ、風評の恐ろしさを改めて知る。
訪日外国人が多くなったといっても、原発ということには極度に反応するため、現実の不安材料がなくても、そこをあえて選ばないだろうという。素晴らしい海があり、この絶景は間違いない魅力であるのに・・。海の幸が豊富なのに・・。
知らない人には文字や言葉の情報が先行し、魅力が伝わる前にマイナス情報が伝わってしまう。
気の毒で、なんとかできないかと思ってしまう。
できることは、現地のことを知っている人が応援し続ける、その人たちが口コミを続けるということだ。
電力会社のおかげでたくさん接待がありましたよー。と語ってくれた創業100年の割烹。そう割烹という業態が多い町でもある。
そのご主人たちのお話を聞いていると、このかかわりのなかで、知っている人が応援するのが一番じゃないかと思えてくる。
原発の影響で売り上げが減少しているお店にお邪魔する。利用する。なんとか、その風評を跳ね返す、元気な行動の背中を押したい。
風評って無責任。嫌いだ。経験していない人が勝手に言う。
どうぞ、地元の企業さんには、今こそ発信してほしい。観光で育ってきた町は、おもてなし力に優れている。
風評を取り払うには、やっぱり、人の力だ。柏崎の海はとっても美しい。
地元の酒屋さんが教えてくれた草村の中の北国街道を歩き、日本海とあざみに歓迎され、朝の活力を得る。
風評なんか飛んでいけ!
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