最初はひとりの客として、そして今。

自分の周りにいて、見守ってくれている人たち。仕事で出会った人、人からの紹介で知り合った人・・その出会い方は多様である。そして、そのなかでも不思議な出会いは、自分がある店の客だったことから始まるというケースだ。
10年以上前にエステで知り合った彼女とは、京都で最初出会ったが、そこで終わらず、彼女の転勤に伴い北海道のニセコにまで足を運び、そこから彼女は海外に出て、そして気が付いたら東京に来ていた・・その間ずっと交流が続いた。もちろん会う回数は少ないが、気が付けば 姉妹のようだ。
ビジネスショーに出展していた企業ブースに立ち寄ったことがきっかけで知り合った彼女も、もう1年以上のつきあいだ。会社員をやめ、看護士になり、東京に出てくるときはこんな自分のことも頼りにしてくれた。
台湾のホテルの営業部長だった彼とは客としてそのホテルに泊まったときからのつきあいで、こちらも10年以上。お互い昔と違う仕事をしながらも、その生き方、価値を共有しながら、時々再会している。バンコクに住み、相変わらずの国際人の弟だ。
そして、最近は時々足を運んでいる居酒屋の社長と、さしで話をする機会を得た。
最初はひとりの客だったのに、応援したり、ときにはクレームをいい、ときに人を紹介しているうちに親しくなってきたわけだ。

最初はひとりの客。そこから新たな人間関係に発展し、人生に影響をもたらすようなこともある。

そうそう、新宿歌舞伎町のスナックのママも同じだ。
もう店はないが、今も時々お茶を飲む。

店側からすれば、単なる客。でもそれはお金を払って、利用してくれるだけの関係に終わらない
こともあるということ。
人生の大切な出会いは、こんなところからも始まる。

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