前回、有楽町で切り替えをしてから、もう10年が経つ。
遡れば、20代で初めてパスポートをもったとして、
何度も更新してきたことを懐かしく思い出す。
今回、有効期限が切れる手前で手続きに行く。
この10年。もっともパスポートを使わない時間となった。
まだ新しく、余白もたっぷりある。
ここにシールを貼るなど必要な部分だけ修正すれば
まだ10年使えそうなきれいなパスポート。
コロナの影響、親のこと・・いろんな制限があって
もっとも渡航しなかった10年。ローカルな人生だった。
その前に使ったパスポートはもうスタンプする場所がなくなって
途中でページを増やしてもらった。その後、電子化になり、
スタンプは押されなくなった。
これは実はあまりうれしいことではなく、
いつどこの国に入国したかの記録がスタンプで見えることは
とても大切で、これが旅の証し。
何でも電子化されることは、本当は迷惑なときもある。
(と、個人的には・・)
そのスタンプいっぱいのパスポートは、人生の旅の証し。
何者にも代えられない宝物である。
自分の人生をタイムトリップしたいときは、それを見ればよい。
と、パスポートにまつわる思い出はさまざまあるが、
今回の更新。
最後の切り替えにはしたくないけれど、そうなるかもしれないとも
思い、写真も知人に撮影をしてもらい、自分なりに気合を入れる。
何と言っても10年に一度。前回は地元の写真館で撮影した。
写真は大切だ!
書類を整え、窓口へ手続きにいくと
「これは、いつ撮影したものですか?」
「先週ですけど?」
「カラーコンタクト、入れてますか?」
「いいえ、入れてませんけど?」
と思ってもいない質問が飛ぶ。
写真は、偽造される例もあるかもしれないので、窓口の方は大変
細かくチェックをされることに驚く。
以前より厳しくなっているような。
10年に一度の手続きは緊張を伴う。
運転免許を持つ方の切り替えも同じ心境なのかな?
書類は無事受け付けられて、次は出来上がりを待つのみ。
「発行日は10月14日となります」
へ?なんと父の命日とは。
新しいパスポートは使うたび、みるたびに、父を思い出すことになる。
父は旅の道連れとなった。ちょっと特別な感じがしてきた。
あとどれだけ世界を巡ることができるだろう。
人類の滅亡論まで出始めている今日、行けるときに、と
ますます思う。
パスポートは古来から通行許可書として存在していたそうであるが
日本の場合は、明治になる前に生まれたそう。
国を越えての往来。
そしてパスポートからパスワードへ・・・。
仮想空間ではなく、リアルな世界に足を向け着地し体験を
したい。
新しいパスポートとともに、人生の旅を心ゆくまで、
身体許す限り・・・。
パスポートと人生の旅。
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