それぞれ背負う人生を

企業で働く人たちとの個別面談。
この仕事は、実はとてもいい学びにもなっている。
限られた時間で、いろんな人生を、家族のすがたを
見せていただいている。

なぜ転職してきたのか。前は何をしていたのか?
接客業をやっていた人が、モノづくりに携わっている
ことも多い。
一見、まったく違う世界のように見えるが、
モノづくりをする現場でサービス業の経験は生きる。
職場内コミュニケーションに大変役立つのだ。

いろんな人がいて、ひとつの職場ができ、
仕事ができる。
そして、そのひとり一人にはそれぞれの家族がある。

限られた時間のなか、その人の価値観、人生観、さらには
生死観。
ああ、こう考えているから、普段そういう言葉が出るのだ。
聞いてみないとわからないことばかり。

1日中面談をやっていると。さすがに頭がパンパンになるが
しっかりその人の顔を思い出すと、言葉も次々と湧いてくるから
不思議だ。
それだけこちらの記憶にしっかり刻まれている。
印象に残らない人生はない。

いろんな人生、ふたつとない人生。
仕事を含め、それぞれの日々がうまくいくように、
そして将来に向け、安心して進めるように。

話していると気が付けば、それぞれの応援団になっている
自分がいる。
みんな、いろんなものを背負っていきている。
時に、その背負っている荷物を軽く感じたり、
よし!また進もう!と元気を出してもらえると
うれしい。

それぞれが背負う人生に、少しでもより添えたら・・・。

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