
神田にあった焼きとん屋さん。東京暮らしの週末も、出張で通いとなってからも
行けるときに足を運んできたが、コロナの影響を受け、その後復活したが、
まもなく都市開発の影響で立ち退き、閉店となった。
東京で指折り数える大変少ないお気に入り店であったので、とても残念。
あの閉店のときの惜しむ気持ちは今も覚えている。
社長はもちろん、そこで働く店長さん兄弟や若きスタッフたちが大好きで
あり、別の場所でぜひ営業再開してほしいと願い待っていた。
昨年、別の場所でようやく新たに営業再開をしたと聞きながら、なかなか
行けずにいたが、やっとやっと足を運べた9月17日。
久しぶりのスタッフの笑顔がうれしくて、懐かしくて、お店とは不思議な
ものだと実感。
お客さんと店の関係。そう、店は関係性があって続く。なければ続かない。
この店は、おいしい料理を提供しながら、笑顔の接客を実践。
マニュアルにないぬくもりあるサービスを感じる店。
タブレットでの注文になった今も、結局は「生二つ」とオーダーするのが
許されるのが、よい。
久しぶりの料理をおいしくいただき、しばし東京時代を懐かしく思い出し、
でも今日は新幹線乗るので、そろそろ帰るわ・・・と言ったら、
店長が厨房から写真のプレートを運んできてくれた。
「マーサさん、ぼく こういうの作ったことないんですけど。
おめでとうございます!」
特製のアイスプレートだ。
この店はカフェでもケーキ屋さんでもない。もつ焼き屋さんだ。
いつも、備長炭で串を焼いてる店長がつくってくれた限定スイーツだ。
うれしくて、うれしくて。
人生は観覧車のように。グラン・ルーは27年間、いろんな方に
支えられ、応援していただいてきたのだ・・・と改めて。
「これ、食べるのもったいないね」
「でも、とけますよ。早く食べないと」
笑顔のアイスに
「ごめんね。いただきます!」とアイスにスプーンを入れる。
暑い夜に、ひんやり。でも、じんわりとあたたかいおもてなしが
口の中に広がり、溶ける。感激の儀式のようだった。
笑顔のアイス。今も、店長やスタッフの笑顔と重なる。
心からの感謝を込めて。
27周年アニバーサリー。
多くの方に心寄せていただき、あたたかいメッセージや
お気遣いをいただいた。
幸せの観覧車が新たに回り始めている。
余韻を大切に、感謝を忘れずに進んでいこう。