防災でつながる新潟縁

久しぶりの新潟での週末は、防災国体・防災産業展。
地元企業さんの出展のお手伝いをしながら、県内外の出展者や
来場者の方と交わる。
今回お手伝いした企業は「ローリングストック」をアプリ活用で
推進するしようとするサービスと、ドローンの自動撮影とAI分析
で震災復旧支援をするサービスの2つを提案した。
なんとかこの展示会に間に合うようにと、準備に奔走した前日まで
にパワーを使い、本番1日目は体力気力のある限り、慣れない立ち
仕事を頑張られた。
ブースに立ち、会場を回るなか、何名かの方に声をかけていただいたり、
ありがたい事に、仕事があって時間がないけれど、顔が見たいから
やってきたという方がおられ、驚きながら感動する場面もあった。
新潟に通うきっかけになった仲間、新潟県の仕事での最初の担当者、
以前勉強会に参加いただいた企業さん、今まさにサポートしている
企業の社長さんが家族で訪ねてくれたり・・・・。
防災士として活躍する仲間が常に防災に関する情報を流していただける
おかげで、今も新潟の防災への取り組みについては、常に身近に感じて
いる。
今回の展示会では、10年以上前に関わった企業さんが、今は転職して、
防災に関わる仕事をされていることも知った。
確か、以前は町工場を経営されていた方だ。
「紫色の服を着ている小さい人、絶対そうだと思いました」と声を
かけていただいた。以前お会いしたときと違う印象。
積極的で自信に溢れた話し方は新鮮で、笑顔も素敵。あれ、こんなに
話す人だったかな。
「話さないと食べていけないということを、教えてもらったんですよ。
その節は本当にありがとうございました」
と言われ、本当にびっくりして、胸がいっぱいになった。
今は被災地の救援活動や復旧工事のサポートをする会社で安全マスタ
ーという役割で活躍されていると聞き、転職して人はこんなに変わる
のかとその成長ぶりに思わず、胸がいっぱいになる。
ここで会えるとは・・・。リアルなコミュニケーションには、
いろんなドラマがある。

などなど、防災をテーマに懐かしき新潟の仲間たちとの再会、
またここでしか出会えない県外の方との新たな出会いもあり、
ありがたき1日目となった。
準備にパワーを使い果たして、慣れない立ち仕事で疲れもピーク
であった企業さんにとっても、手応えを感じる1日になったと
思う。

中越、中越沖地震の経験を生かした防災への取り組みは20余年
経った今も途切れることなく、むしろ全国の活動を牽引しながら
加速、発展している。

初日終了後、
久しぶりに会場エリアの高層階から新潟の夕陽とも再会できた。
ああ、やっぱり新潟だなあ。
心の故郷であり、人の優しさを包み込む豊かな自然。

ああ、この景色。久しぶりだ。
この町で出会った人々との記憶が、夕陽の光から浮かび上がる。

さて、今日は最終日。
どんな出会いがあるだろう。

防災でつながる新潟縁。大切に育み続けたい。

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