人を見る、観る。
ルッキングではなく、ウォッチング、そしてオブザーブ。
目の前の対象を視覚でキャッチする活動。
全ての創造は、ここから始まる。
マーケティングでもクリエイティブでも・・・。
現実を見る。そこからさまざまな発想やアイデアが、
生まれ、湧いててくる。
世界で活躍する特殊メイクアップアーチスト、
アメージングJIROさんという方のインタビューを
最近、興味深く拝見した。
仕事柄、映画などに登場する「特殊な顔」をつくる
仕事であるから、電車に乗っていても人の顔を観察
して、それをスケッチするということをやっていた
そう。
見知らぬおばあさんが、ある妖怪の顔の原型になって
いることもあったり?
人の顔を観察しているすると、そこから作りたい
特殊なメイクがその見ている人に重なってくるの
だそう。
まさに、観ることが創造につながっている。
私にとっても観察は重要である。
マーケティング的にも、アーチスト的にも。
この人はなぜ急ぐのか・・・その理由、その人の
仕事・・・。
あの人はなぜあんなに派手な格好をしているのか
・・・。
あの人たちは、あんなに楽しそうにしているけれど、
・・・・・そのあとは?などなど・・・
とにかくいろんな人を見て、勝手に妄想を膨らませる。
アイデアは見ながら歩いているときに浮かぶことが
多い。
オブザーブとは目的をもってより厳格に観察すること。
さらに、オブザーバーとなれば、その上で必要なことを
アドバイスすることもあるだろう。
そういう仕事もしてきたから、それもあって観察する
暮らしに慣れているのか?
ウォッチングはもっと楽な観察。
目的意識はさほどない。
ただ、見る。
見ている。どこまで記憶に残るかは別の話。
でもウォッチングを続けることからさらに見えて
くる世界もある。
変化を見ているのだ。
見ることを大切にしよう。
また、見ることから見えてくる世界を大切にしよう。広げよう。
見えることが幸せだ。
ウォッチ、オブザーブを愉しむ。
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