「まさか」を楽しみ、前に進む

2年前までは、とにかく出張に行きまくる35年間であった。
それが当たり前。
移動も仕事のうち。
今となれば、東海道新幹線を週に何度も往復したり、
東京~新潟間、名古屋~新潟間を陸から、空から
と移動していた日々が懐かしい。
移動時間は、当然仕事の中に含まれていた。
もっと前の日本では、出張とはちょっとした旅行気分で、宿泊することが楽しみ、その土地に接するのが出張の醍醐味なんていう方も多かったと思う。

ところが、昨年から、それがガラリと変わった。
移動しなくていい。なんてこと??
移動が苦手、嫌いな人には、出張なしの生活は天国。
出張好きな人にとっては、楽しみが減ってしまった。

直近の緊急事態宣言延長で、出張はさらに抑制。
今週のことでいえば、今年度初の新潟出張が、急きょリモートになった。
であれば、新潟の業務のあとは、北海道の仲間との打ち合わせを、
ということになる。

名古屋にいながらにして 新潟県内各地(新潟・長岡・小千谷・十日町)にいる県企業さんたちと1時間ごとに面談して、
そのあとは、北海道の仲間とミーティング。

新潟から北海道へは30分では行けない。
しかし、現実では、モニター越しに、ネットを通じて
ちゃんと、それぞれに会えている。
「そっちはまだ朝寒いですか~」
という具合に、会話がはじまる。
と、当たり前のように、そんな日々を過ごしている、今日この頃。

とても不思議な世界だ。
こんなことが当たり前になると思わなかった。

まさか、こんな?
ということが、コロナの影響でどんどん目の前に置き始めている。
人の移動、飲食、コミュニケーション。
DX、VUCAの時代と言われる今日、
なかなか未来の絵を描きづらいが、まさか?の変化を恐れず、
現状を前向きに受けとめ、楽しみながら、世界観を大きくもって
前に進む。

リモートは自分、自分の動きを俯瞰するにも役立っている。
と前向きに解釈し、そして動かないから・・とじっとしている
のではなく、自分なりに前向きの「まさか!」を生み出せる
ようになりたい。

変化を楽しむ。恐れない。いつか、終わる人生までの道のりは
長くないかもしれないのだから・・。今を大切に一歩前に!

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