子供向けのイベントで、博物館体験ツアーという企画を開催する。今回は岐阜県の博物館での化石の展示見学や、化石の取り出し体験や、学芸員が行う化石のクリーニングのデモ見学などなど・・。食育やビンゴなど楽しく、ちょっと見栄えのするイベントには興味を持たれる方も多いが、博物館?化石?どうだろうか?とやや心配もしたが、化石に興味をもつお子さんやご家族もいらっしゃって、まずは胸をなでおろす。そして、感心したのはお子さんたちがメモをとりながら化石を見たり、学芸員の話を聞いていたこと。化石の取り出しにはもちろんみんな意欲的でゴーグルをして、石灰を叩き、アンモナイトを取り出した。
今回とても興味深かったのは、古生物専門の学芸員の先生の存在。子どもたちにわかりやすく、化石の話をしてくれたり、化石のクリーニングを見せてくれたり、さらには恐竜をもっと多くの人に知ってほしいと、その出会いの場をつくりたいと私にまで熱く語ってくださった。
この方はいつから、恐竜や化石に興味をもたれたのだろう?ふと、素朴な疑問がわいた。きっと大人になってからではなく、子供の頃から好きだっただろうな。そう、今日の会場に来ている子どもたちの中からも、そんな夢を抱く少年少女がいるのかもしれない。子どもの頃からの夢がかなうって素晴らしい。何億年前の生物への探求、冒険をしながら大人になる、生きていけるなんて、とても素敵なこと。ちなみに岐阜は、古生物の生息地としても見逃せない地域だそうだ。そして恐竜も・・。福井だけではないのだとふるさとの魅力を再発見。
子どもたちの興味関心を引き出し、夢につながるいろんな企画を提供できたら、これも故郷への小さな恩返しになるかな。
さて、わたしの幼き頃の夢は何だったのだろう。忘れていた時代をふと思い出す。