轟音で一変!

雨が上がって、遂に実家の庭の木を伐採。
業者さんが来られるまでに、実家近くの墓に行き両親に
「木を切るので、よろしく」と報告をして、再び実家に
戻り、何度も何度もハナミズキやもみじを見上げ、撮影。
その後、二階のベランダから、もう一度一階から、いろ
んな角度から見納めだ~と一人でしんみり・・・。

やがて雨が上がり、トラックがやってきた。音で覚悟が
決まった。
業者さん登場!伐採した木を入れるトラックが3台も・・・。
スタッフも数名、外国人のスタッフも。これは一大事!
責任者とはすでに打合せしていたので、「じゃ、始めさせて
いただきます」の挨拶とともに、伐採スタート。
「グイ~~ン、グィ~~ン」
高音で脳みそに突き刺さりそうな、スゴイ音がし始めた。
今思い出して、文字で表現するのが難しいほどのインパクト。
とにかくすごい音で、近所中に鳴り響いた。
何事が始まったと注目を集めそうだ。
現場はお構いなしに、轟音を鳴らし続け、ばっさばっさと
木がなくなっていく。大将が木を切る、スタッフがすぐ運搬。
作業中は怖い感じがして、見ないでじっと室内にこもっていた。

この高音がしばらく続き、音がやんだ。
勇気をもって、二階のベランダからそっと庭を見る。
と、もう大きな木たちがなくなっていた。
仕事速いなあ~。余韻はない。
あるのは切り株とおがくず・・・。
そして、木の香りがした。

さっきまで、大きな木がなくなるのを惜しみ、後悔しないか
と思っていたのに、あの大きな音で目が覚めた。
もうない。
木はなくなったけれども、それでも庭はそのままだ。
「すっきりした」という感じだ。

あれよあれよという間に作業自体は2時間もかからず完了。
半日以上かかるかと思っていたが、プロの仕事は速い。

この業者さんは、伐採専門ではなく解体業もされている。
家の解体とともに、遺品整理までもされるとか・・・。

「自分で何かをしようとすると、感情が入って進まないです。
第三者がやれば感情なしに、仕事としてやるから速いんです。」
確かに。説得力あるわ~。
今回の木の伐採は、遺品整理に似ている。
親が大切にしていたもの、一緒に暮らしていたものを、
処分するわけだから。

作業が終わって、3台のトラックが伐採した木々を
入れ、走り去ったとき、仕事がひとつ終わった気がした。

あのチェーンソーの音が目を覚ませてくれた。
いやはや、何とも言えない忘れられない1日となった。

両親の旅立ちから5年。ここで次のステップへ。
その間庭の手入れをしてくれている叔父が気になって
現場に駆け付け、見守ってくれたことも感慨深い。
「木がなくなって、寂しい?」
「ううん。いいやん、すっきりして」
この言葉にも救われた。

もう今年から枯葉の始末をしなくてよい‥。
昨年までがんばってきた自分にも、
お疲れさま。

これからもひとつづつ、処理を進める。
これも終活の1ステップだ。

今もあの轟音が脳裏から離れない。

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