広報の意味は、もともとPR(Public Relations)
で、社会との関係づくりをする活動。
企業でも行政でも社会に存在する組織の共通の考え方
として、長年、広報の勉強会や様々な機会で、
皆さんにそれを伝え、共に学んできた。
自分たちが取り組む活動で社会にとって必要な情報を
第三者の目を通し、客観的にきちんと伝えること。
そこが基本となる。主観ではなく客観。
自分のことを主張する、考え方を誘導する、
自分(自社、商品)を売り込むための発信は、
広報とはいわず、広告・宣伝である。
そんなことも、勉強会でくりかえし伝えてきた。
広報は事実を伝えることでご理解いただくこと、
そして結果、応援していただくことであると。
事実を伝えるために、プロのメディア、ジャーナリスト
の本来の役割があるのだ。
プレスリリース1枚あれば、お金をかけずとも
これは社会に知らせたい!知らせねば!という内容
であれば、報道関係者は取材をし、紙面や番組、
コンテンツで報じる・・・。
第三者に伝えてもらえることの影響は大きい。
だから、1枚のリリースを大切にすること、
メディアへの情報発信(パブリシティ活動)は
大切である・・・と伝えてきた頃を鮮明に思い出す。
私が学び、企業さんに伝え、そして成果を出すこと
ができた広報の時代は、マスメディアも大切にされた。
今も付き合いのある新聞記者たちの志に共感し、
伝えるプロとして、世の中を、企業の皆さんを
広報の力で元気にしたいとともに活動してきた。
「広報は広告じゃないから、お金をかけなくても
できますよ。」メディアを味方につける、そのための
情報発信。このツールがプレスリリース。
ちゃんとした企業活動を行い、その内容をメディアに
届けることで、いいネタであればメディアは取り上げて
くれる。この広報の基本をきちんとやった企業さんは
多くの成果を出してきた。
このことを20年近く言い続け、支援し続けてきたから
広報については、自分なりの思いがある。
もちろん、それをやりながら、自社の公式サイトで
きちんと自分たちのことを知っていただく。
自ら発信する公式サイトと、第三者を活用するパブリシティ
活動。これが広報の基本、ここにSNSが加わり、AIも・・・。
SNSの良さはもちろんある。いつでも手軽に発信できる。
そして反応もわかる。
伝えたいことを即時伝えられる。でも、気を付けないと
広報活動よりも、売り込みになることもある。
そして、良い反応も悪しき反応も覚悟しなければ
ならない。
現在はインパクト重視、短文で、端的な
表現が好まれる傾向であるため、受け手の変化も
考慮した発信が求められるが、伝える側は
よく考えて動く必要がある。
広報とは広く報ずるそして、よく聴く。
傾聴し、それに呼応するコミュニケーションこそが
広報だ。と私は思い続けている。
今は直接伝えることができる時代であるけれど、
それは、広報とは言えないことも多い。
今こそ、本来の「広報」について問い直したい。
広報は、多大なお金がなくても、いいことしていれば
最低限のツールがあれば、伝えられる。
もっとも何のための広報か?ここが一番重要だ。
広報と広告はちがう。
コミュニケーション環境が変わっても、
ターゲットに正しく伝えることを大切にしなければ。
広報の意味、メディアの役割を今こそ
正しく理解したい。
何のために?誰に?
何を、伝えたいのか?
そのあとに、手段である。
広報は5W1Hと伝え続けていた頃が改めて、
懐かしい。
基本を忘れずに、そして正しい認識をもつこと。
そして、何よりも、利他のために生きること。
ここが広報の手前にある・・と信じている。