VOYAGE(ボヤージュ)。先日の布施明のコンサート以来、
頭から消えない言葉。
旅路。飛行機ではなく、船の旅路のイメージ。
旅先で遭遇するかもしれないさまざまな危険と
背中合わせの未来への挑戦。
良い旅を!
日本でいうならば、「気を付けてね!」よりも、
長い旅を指すイメージだ。
旅立つ人が増えるこの季節。
ひとつは季節の変わり目での旅立ち。
3月は母の旅立ちもあった。
そのせいか、今ごろは、永遠の旅立ちの季節という印象も
あり、少し寂しくもある。
だから、この一方通行な旅ではなく、またいつか戻る人の
出発を見送りたい季節。
そんななか、近々、四半世紀前より交流のある、弟のような
仲間がポルトガルへ出発する。彼が20代、
私が30代の頃からのおつきあい。
なんと、最近知ったが隠れキリシタンの里、長崎の外海に
ルーツがあるそうで、その地に愛着をもっているため
余計に不思議な縁を感じる存在。
今回目指す旅は、これは単なるトリップではなく、移住だそう。
50歳でビジネス界を引退し、次の人生の準備をしてきた。
そして、念願の旅立ちを迎える。
出発するまでに再会する予定。
これこそ、まさにBON VOYAGE。
弱者になったことがない。弱者がいやだから賢明に
努力を重ねてきたその彼が、今度は自らがマイノリティの
世界で生きてみたいそうだ。
ゼロからの出発。
こんな人生を賭けた旅は楽しそうだ。
どうせなら、夢を求める旅を。
さて、自分はこの春、どこへ向かう旅をしようか。
BON VOYAGEの春
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